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ミドル級世界戦線事情 村田諒太が狙う“トップ”とは

2019年10月16日 20時00分

 WBAミドル級王者の村田諒太(帝拳)が12月23日、横浜アリーナで同級9位スティーブン・バトラー(カナダ)と初防衛戦を行うことが決まった。激戦のミドル級において、村田は主要4団体の一人のチャンピオンであり、トップ・オブ・トップを目指す戦いがこれからも続く。本稿ではミドル級戦線の最新事情をチェックしたい。

■主要4団体ミドル級世界王者
WBAスーパー サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)
WBA 村田諒太(帝拳)
WBCフランチャイズ サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)
WBC ジャモール・チャーロ(米)
IBF ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
WBO デメトゥリアス・アンドラーデ(米)

左からゴロフキン、村田、カネロ

 上記のように主要4団体に世界チャンピオンは現在5人。この中で人気、実力ともに頂点に立っている横綱がメキシコのスーパースター、カネロである。その次にくる大関が、かつての統一王者でカネロと1分1敗の好勝負を演じたゴロフキンだ。

 カネロとの試合は他のだれと対戦するよりも注目を浴び、ファイトマネーも高額になる。当然、他の4人はそれを望んでいるが、コトはそう簡単に運ばない。今年9月には、カネロとゴロフキンの第3戦が計画されていたが、カネロは「新しいチャレンジをしたい」とこれを拒否。なんと2階級上げて11月2日にWBO・L・ヘビー級王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)に挑戦するというウルトラCに打って出た。

 もちろん村田もカネロとゴロフキンをターゲットにしている。村田は18年10月、ロブ・ブラント(米)に敗れて1度目の王座から陥落したが、これに勝てばゴロフキンと対戦するプランがあった。王座に返り咲いたあとは、コバレフが8月の防衛戦に負けていればカネロ戦というプランが進んでいたが、これはコバレフの勝利により消滅。水面下では大物2人に熱烈なラブコールを送っているのだ。

 問題はL・ヘビー級に進出したカネロがミドル級に戻ってくるかどうかで、カネロが戻ってこないとなると、ミドル級の勢力図は大きく変わる。いわば“カネロ待ち”という状態の中、村田以外ではチャーロが12月7日、デニス・ホーガン(豪)との防衛戦が決定している。

 ゴロフキンは今月5日に小差判定で下したセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)から再戦を求められているが、これに応じるかどうかは分からない。いずれにせよ、どのチャンピオンも「負けたら終わり」(村田)というサバイバルレースを戦っている。

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