元2階級王者フランプトン 注目ヘリング戦 11月か
アメリカ開催でも「多くのファンを連れて行く」
2020年8月13日 11時08分
2020年8月12日 17時35分
山中慎介(帝拳)と岩佐亮佑(セレス)――のちの世界チャンピオン同士が日本タイトルを懸けて激突した名勝負(2011年3月5日)から9年半になる。今回のように2人が対談するのは初めてのことだ。(敬称略)=ボクシング・ビート9月号より抜粋=
山中 あの試合後、どれぐらいまで俺のこと嫌いやった?
岩佐 いや、全然嫌いじゃなくて(笑い)。山中さんはすぐ世界王者になったじゃないですか。「こんな人とあそこまでやれたんだな。俺だって世界チャンピオンになれる」と自信にもなったんです。で、4回5回と防衛を続けられて、そこからキライになりましたね。「いつまで? どこまで行っちゃうの?」って。
山中 ハッハッハ。
岩佐 でね、ちょこちょことダウンするじゃないですか。「お、負けんのかな」とドキドキして「また勝った!」って。それがまたパンチあるじゃないですか、だから倒すんですよ。「なんだよパンチあるって。ズルいなー」って(笑い)。でもま、モレノ戦ぐらいには心の底から応援してました。「勝ってくれ、勝ってくれ」って。
山中 試合をこないだじっくり観たけど……おもろい。試合がおもろい。勝ってるからなんですけど(笑い)。
岩佐 そうですね、ハイ(汗)。
山中 真剣に観てしまう。
岩佐 最近のことのように覚えてますよ。
山中 内容や心境を世界戦よりもよく覚えてるぐらい。懐かしい。挑戦者が岩佐やったんでね。あれが並の1位選手やったらあそこまで注目されることもなかった。“最強後楽園”の臼井(欽士郎)さんとの試合を観戦に行ったけど、岩佐がやりたいことをやってというデキで、「来たな」という感じやった。
岩佐 試合は、最初僕は出すぎて。
山中 来るなぁと思ったもん。焦りまではなかったけど、来るなぁ、気持ち入ってんなと思った。
――1ラウンドから互いに左を打ち合いましたが、あれは相当自信があってのことですか。
岩佐 最初からイケイケで行ったというよりは、山中さんの右ジャブが痛くて、もらってる感覚から生じる焦りです。それまでは相手のジャブをもらってもいなかったので、「行かなきゃ、行かなきゃ」となった。
山中 映像以上に二人の中では(ジャブがポイントに)あったと思う。ジャブが有効かなと自分でも感じたし、岩佐も多分嫌やろうなと。
岩佐 嫌だったですね、ジャブがホントに。ジャブがこんなに痛ぇんだと。でももうブレーキは効かなかったです。それだけ、もらっている感が強かった。前半もポイントを取ってると思ってなかったんですよ。
山中 でも俺もあとで観てみて、これだけきれいに取られてると思ってなかった。効いたシーンも自分ではそう思ってなかったし、序盤3ラウンドはどこか1つ取ってるやろと勝手に思ってた。感覚的に悪くなかったから。
ボクシングファンを大興奮させた一戦のあと、勝った山中は世界王座12連続防衛の名チャンピオンに育ち、一方敗れた岩佐も苦労の末にいますばらしい充実期を迎えた。2人は、それもこれも「あの試合があったから」と声をそろえる。「山中vs.岩佐スペシャル対談」(計8ページ)全文は12日発売のボクシング・ビート9月号でお読みいただけます。https://amzn.to/2Px7iLV
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