ナァツが殊勲の勝利 元ミドル級2冠王者の細川チャーリー忍を下す
2021年7月20日 20時41分
2021年7月20日 17時07分
あす21日、後楽園ホール「フェニックスバトル」で開催される日本フライ級タイトルマッチの計量が20日、都内で行われ、チャンピオンのユーリ阿久井政悟(倉敷守安)がリミットの50.8キロ、挑戦者6位の桑原拓(大橋)が50.7キロで合格した。
チャンピオンの阿久井(25=15勝10KO2敗1分)はこれが2度目の防衛戦。大橋ジムのホープ、無敗の桑原(26=8勝4KO)を迎えるにあたり、「この試合に勝ったほうが上に上がると思うのでモチベーションは高い」と言い切った。
スピードとテクニックが自慢の桑原に対し、阿久井は10KO中1ラウンドKOが9つというパンチャーぶりと、「プロでのキャリア」(阿久井)がアドバンテージ。岡山から世界を狙う実力者は、これまでに拳を交えた中谷潤人(M.T=WBOフライ級王者)と9月にWBC・L・フライ級王者の寺地拳四朗(BMB)に挑戦が決まった矢吹正道(緑)の名前を挙げ、「僕も早く追いつきたい気持ちがあります」と桑原を踏み台に世界に進む決意を示した。
これが初タイトルマッチとなる桑原だが、そこはさすが大橋ジムで、スパーリングをした相手は元世界王者の井上拓真(大橋)、木村翔(花形)、比嘉大吾(志成)の3人に前出の矢吹も加わる豪華メンバー。阿久井撃破に力が入っている。
そのチャンピオンについて「(阿久井は)1ラウンドKO勝ちが多い速攻型の選手というイメージ。序盤にどう対応するかがカギになると思う」とまずは序盤の一発を警戒する考え。ペースの取り合いから抜け出し、自慢のスピードをいかしたボクシングで「中盤から終盤にかけて圧倒したい」というのが理想。試合の結果と内容次第で先が見えてきそうだ。
なお、イベントの模様は映像配信のひかりTVとdTVチャンネルであす21日(水)17時30分から生中継される。ゲスト解説はバンタム級世界2冠王者の井上尚弥(大橋)。写真=大橋ジム提供
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