ダウンの応酬というスペクタクルな試合に終わったWBCヘビー級タイトルマッチについて、半世紀以上ボクシングビジネスに携わっているトップランクのプロモーター、ボブ・アラム氏は「私はこんなヘビー級の試合を見たことがない」と米メディアに語った。

　一方、勝者のフューリーは「歴史上の三部作と同じように素晴らしいファイトになった。2021年10月9日が歴史に残ることを望む。いつも言ってきたように私がベストで彼が二番目にベストだ。疑う余地がない」と自らがナンバーワンであることを強調。

　劣勢の状況でも試合をあきらめず、フラフラになりながらも最後まで強打を打ち込み続けたワイルダーは「私はベストを尽くした。ただそれでは十分ではなかった」と敗北を受け入れた。Photo by SUMIO YAMADA