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栗原慶太が豪快TKOでOPBFバンタム級戦王座返り咲き 中嶋一輝は王座陥落

2021年10月19日 19時48分

 OPBFバンタム級タイトルマッチが19日、後楽園ホール「フェニックスバトル81」のセミで行われ、チャレンジャーで元王者の栗原慶太(一力)がチャンピオンの中嶋一輝(大橋)に3回52秒TKO勝ち。今年1月、井上拓真(大橋)に敗れて失った王座に返り咲いた。中嶋は初防衛に失敗した。

栗原の渾身の右が3回に炸裂した

 新旧王者の強打者対決。サウスポーの中嶋が初回から鋭い左を伸ばし、栗原をのけぞらせるシーンを作る。栗原は2回に距離を詰め、左フックを打ち込んで攻めるが、ここは中嶋もボディを打ち返す。

 緊張感のある立ち上がりは3回にいきなり終幕を迎えた。ロープを背負う中嶋に栗原がジャブから右を外から打ち込むと、これを食らった中嶋がバッタリとダウン。立ち上がったもののダメージが深く、栗原が再び右を決めてキャンバスに突き落として試合を決めた。

こちらはフィニッシュシーン

栗原の話「最高にうれしいです。中嶋選手はハードパンチャーで、距離を取って後ろ重心にしてなるだけ食らわないようにしたけど、それでも食らってしまったのでやりづらい選手だった。前回の試合に負けて後がない思いでこの試合に臨んだ」

 IBF13位の栗原は16勝13KO6敗。キャリア初黒星の中嶋は10勝8KO1敗1分。

高畑(右)は抜群の試合運びでTKO勝ち

◇S・フェザー級8回戦
高畑里望(ドリーム)[TKO6回2分37秒]遠藤勝則(角海老宝石)
 S・フェザー級の日本12位の遠藤と同15位の高畑のマッチアップ。ガードを固めて前に出る遠藤が右フックをいきなり効かせてチャンスを作った。このピンチをしのいだ42歳の高畑はジャブ、左ボディで試合をコントロールしにかかり、3、4回とコンビネーションで有効打を重ねてペースを引き寄せていった。

 高畑は接近戦でもアッパー、ボディをうまく打ち込んで遠藤にダメージを与えていく。6回、連打で畳みかけてストップ勝ちを呼び込んだ。試合後、高畑は「42歳ですけどまだまだ気持ちも若くてこれからだと思っている」と元気なところをアピールした。戦績は17勝7KO9敗1分。遠藤は7勝4KO4敗1分。

初陣を飾った豊嶋(右)

◇S・フライ級6回戦
豊嶋海優(大橋)[3-0(59-55、60-54×2]堀井翔平(トコナメ)
 元東洋大主将で元プロボクサー耕志さんを父の持つ豊嶋のB級デビュー戦。サウスポーの豊嶋は初回から持ち前のスピードを生かしてジャブ、左ストレート、右フックでアグレッシブに攻めた。2回は右を狙う堀井に左ストレート、左ボディを打ち込み、ロープに押し込んで連打を見舞った。

 3回以降、豊嶋はペースダウン。堀井もなかなか右を打ち込めず、豊嶋がアウトボクシングでポイントを重ね、最終回は攻めて締めた。堀井は3勝2KO7敗2分。デビュー戦勝利ながら力みが目立った豊嶋は「自分のボクシングができなかったので悔しいデビュー戦だけどもっと強くなる」とリング上からコメントした。連敗の堀井は3勝2KO7敗2分。

◇ライト級4回戦
谷原凌(REBOOT.IBA)[3-0(39-37×2、40-36)]西口亨佑(E&Jカシアス)

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