クロフォードに敗れたポーター引退 激闘続けた元ウェルター級王者は完全燃焼
2021年11月22日 10時05分
2021年11月21日 16時49分
19日(日本時間20日)ラスベガス・マンダレイベイ・リゾート&カジノのミケロブ・ウルトラ・アリーナで行われたWBOウェルター級タイトルマッチは、王者テレンス・クロフォード(米=写真)が挑戦者2位ショーン・ポーター(米)に10回1分21秒TKO勝ち。5度目の防衛に成功した。
いきなり右を放ってスタートしたポーターに対し、スイッチヒッターのクロフォードは右構えで対処。初回は積極的に仕掛けるポーターがリードしたように思えた。2回、サウスポーにスイッチしたクロフォードは左右のフックを決めて挽回。3回、ヘッドバットが起こりポーターが右マブタをカットする。しかしポーターは持ち前の突進力を活かしてクロフォードを自由にさせない。
中盤に入り6回、クロフォードは右目から出血。ポーターは7、8回に右を決めるなどリードを保つ印象。しかし冷静なクロフォードは右ジャブを使いながら対抗し、9回、左アッパー、ボディー打ちで盛り返す。
迎えた10回、ポーターの右スウィングをかわしたクロフォードが放った左アッパーでポーターは尻もちを着く。カウント後、王者の右オーバーハンドからの左右でポーターはリング中央に2度目のダウン。悔しがりながら起き上がったが、コーナーがタオルをリクエストした。
親友のシャクール・スティーブンソン(WBO・S・フェザー級王者)らの祝福を受けたクロフォード38勝29KO無敗。インタビュー中にWBC&IBF統一王者エロール・スペンスJrが観戦していることを知らされ「ウェルター級のナンバーワンは誰だ?」と呼びかけ、対戦を希望。スペンスは即、会場をあとにした。同時にクロフォードは154ポンド(S・ウェルター級)転向のオプションがあることを明かした。キャリア初のストップ負けのポーターは31勝17KO4敗1分。
セミのIBFミドル級挑戦者決定戦はランキング4位エスキバ・ファルカン(ブラジル)が5位パトリス・ボルニー(カナダ)に6回負傷判定勝ち。スコアは58-57、58-56(ファルカン)、58-56(ボルニー)の2-1。6回に発生したヘッドバットで額を大きくカットしたファルカンが続行不可能になった。IBFミドル級王者は12月29日、WBAスーパー王者村田諒太(帝拳)と対戦するゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が君臨する。
セミセミのWBC米大陸&WBOグローバル・ミドル級戦は、ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)が村田とWBAミドル級王座をかけて2度対戦したアッサン・エンダム(カメルーン=フランス)に8回2分40秒TKO勝ち。2冠を防衛したWBOミドル級2位のアリムハヌリは11勝7KO無敗。エンダムは38勝21KO6敗。Photo by SUMIO YAMADA
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