アマ女子世界選手権代表、パリ五輪目指す和田まどか 大阪でイベント出演
2021年12月11日 19時04分
2021年12月11日 17時38分
元世界3階級制覇王者の田中恒成(畑中)が11日、名古屋国際会議場でIBF・S・フライ級5位につける石田匠(井岡)と52.5キロ契約10回戦を行い、2-1判定で勝利した。田中は昨年大みそかにWBO・S・フライ級王者の井岡一翔(志成)に敗れて以来のリングだった。スコアは96-94、96-95で田中、もう一人が96-94で石田だった。
世界ランカー対決はハイレベルな技術戦となった。身長で9センチ、リーチで18センチ上回る石田が初回から足を使いながらビシビシとジャブを打ち込んで自分のボクシングを展開した。2回、田中はインサイドに入ろうとするが、石田は右アッパーや右ストレートを打ち込んで田中の思うようにはさせなかった。
田中はガードを固め、フェイントを掛けながら石田にプレッシャーをかけた。3回はパワフルに前に出て左右のボディ打ち。右ストレートを打ち込んだ。石田は鼻から出血。4回も田中は距離を詰め、徐々にペースアップしてきた印象だ。
5回は石田がジャブからコンビネーションを打ち込んで攻勢をアピール。すると田中もボディ打ちや右ストレートをヒット。両者ともに手数が増え、試合が白熱してきた。
後半に入ると距離の詰まる時間帯が増え、試合の流れは田中に傾いてきたように思えた。しかし石田は田中のプレスに押しつぶされることなく、8回には再びジャブを機能させて右アッパーで田中の顔を跳ね上げた。9回も前に出る田中に左フックを合わせて、打ち合いにも果敢に応じる。接戦は最終回まで続いて終了のゴングとなった。
田中は試合後、「石田匠さんはめっちゃ強いんで、こんな楽しんで試合ができたのは石田選手のおかげです。石田選手に勝ったので、僕が世界に行くしかないですよね。2-1判定で内容は満足できるものではまったくないけど、笑顔でリングインして笑顔で試合をしたのは初めて。楽しく試合ができました」とマイクに向かって話した。
S・フライ級でWBC7位、WBO9位にランクされる26歳の田中は16勝9KO1敗。IBF5位、WBO10位の30歳、石田は19年12月、イスラエル・ゴンサレス(英)とのIBF同級挑戦者決定戦以来の黒星。戦績は29勝15KO3敗。
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