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村田諒太プレビュー第3弾 ゴロフキンを生んだカザフスタンのリング史 強さの秘密とは?

2022年3月17日 11時54分

 ウクライナのロマチェンコに、カザフスタンのゴロフキン。共通するのは旧ソ連をルーツに持つボクシングである。今回はゴロフキンの来日を前に、カザフスタンのリング史をひもとき、その強さの秘密に迫る――。 =ボクシング・ビート4月号より=

左上はジロフ、下がシュメノフ、右がゴロフキン

 カザフスタンのボクシングがなぜ強いのか。いきなり結論を言ってしまえば、「国技」と言われるほど人気が高く、競技人口が圧倒的に多い。さらには旧ソ連時代からの科学的トレーニングで鍛えられていることも手伝って、質の高い強いボクサーが出てくる土壌ができているようなのである。

 カザフスタンではボクシングは国技のようと言われるが、これは本当のようだ。

「ボクシングは国の代表的スポーツ。これに対抗できるのはサッカー以外にない」と言うのは、同国のスポーツサイトでボクシングを担当するアレクサンドル・ストレルニコフ記者だ。

 カザフスタンのボクシングについては、ゴロフキンがスターダムに駆け上がる初期のころ、2014年12月号でも「ゴロフキンを生んだ中央アジアのボクシング王国カザフスタンの強さに注目」と題して取り上げたことがある。

 そこでは「ボクシングが国技と言われるほど人気がある」として、競技人口が5万人もいると紹介した。別な資料では登録数が「3万人」との説もある。それでも日本はアマ・プロ合わせても6、7千人だから、5倍近くになる。しかもカザフスタンの人口は日本の8分の1程度(約1500万人)だから、比率的にはとんでもなく多い数字なのである。

 それを身をもって体験したのが、アマチュアの元全日本王者の須佐勝明さん(自衛隊)だ。村田諒太の東洋大の先輩にあたる須佐さんは、選手で3度、指導者として1度の計4度カザフスタンを訪れているが、00年の大統領杯国際トーナメントではバンタム級で優勝。

 この時1階級上のフェザー級で優勝したのがロマチェンコだった。そして「勝ったあとはサイン攻めに遭いました」。アマチュアボクサーがそんな体験をするとは、わが国では想像もつくまい。

 「大会も多いので、選手も試合慣れしています。生活のために命懸けで戦っているので、彼らが強いのも当然と感じました」と須佐さんは語る。…

 ゴロフキンの国カザフスタンの歴史、名選手、そして強さに迫った特集記事全文は、発売中のボクシング・ビート4月号に掲載しています。
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