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アジア2冠王者の吉野修一郎が元世界王者の伊藤雅雪を下す 国内ライト級対決は11回負傷判定

2022年4月9日 19時28分

 東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチが9日、さいたまスーパーアリーナで行われ、チャンピオンの吉野修一郎(三迫)が挑戦者の伊藤雅雪(横浜光)に11回2分6秒負傷判定勝ち。吉野は2つのタイトルの2度目の防衛に成功した。スコアは106-103、107-102×2。

吉野(右)は後半にリードを広げた

 デビューから14連勝中でアジア3冠を獲得した吉野と、元WBO・S・フェザー級王者の伊藤が次なるステップをかけての一戦。ジャブを差し合った初回を終え、試合は2回からヒートアップした。

 伊藤がワンツーで仕掛けると、吉野は左フックをリターン。互いに距離を詰めてボディを打ち合うシーンもあり、よく手を出し合う展開となる。伊藤は右ストレートを軸にアグレッシブに攻め、吉野は左右のフックを打ち込んでいく。吉野は顔面へのパンチを外されても、ボディで伊藤を削っていった。

 ラウンドの中で、伊藤がいい場面、吉野がいい場面がそれぞれある振り分けの難しい序盤戦は、4回を終わっての採点は38-38×2、39-37で吉野。王者がわずかにリードした。

 中盤に入っても譲らない展開が続いた。伊藤はタイミングのいい右ストレートを決め、吉野も下がらず近距離でボディやアッパーを応酬する。6回は激しい打撃戦。鼻血の目立ってきた伊藤のほうがダメージを負っていそうに見えるが、互角の展開に変わりはない。8回に伊藤が偶然のバッティングで左目上部をカット。8回を終わって、76-76、77-75×2で吉野がリードを守った。

 試合は体力勝負の様相。9回終盤に吉野が右ストレート、左フックを決めると、伊藤がついにバックステップを踏む。伊藤はヒッティングで眉間をカット。伊藤は顔が腫れ、流血もあって苦しそう。それでも10回は下がらずに戦った。

 迎えた11回、伊藤は左目の腫れで視界が狭くなったか、吉野が右で攻め立てた攻勢を仕掛ける。吉野が攻めたところで偶然のバッティングが発生。ドクターチェックが入り、試合終了となった。吉野は15勝11KO。伊藤は27勝15KO4敗1分。

吉野の話「伊藤選手が会見で生き様を見せると言っていて、その熱い気持ちが1ラウンドから伝わってきた。この試合に勝たないとこの先が見えなかったので、負傷判定ですが勝ってほっとしています。まだまだこんな僕ですが、世界を目指してがんばっていきます」

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