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ヘビー級フューリーとウシクは? 時機を逸してほしくない「4団体統一戦」実現の可能性を探る

2023年2月20日 12時23分

「ぜひやろうじゃないか」と、ベテルビエフは乗り気だった。言うまでもなくビボルとの4団体王座統一戦のことである。L・ヘビー級以外にも「1階級1人王者」が目前の階級はいくつかある。ここでは、いずれも機は熟していると思えるそれらの統一戦にフォーカスし、実現の可能性を探ってみよう。《ボクシング・ビート3月号より》

☆ヘビー級
タイソン・フューリーvsオレクサンドル・ウシク

 特大のハンバーガーとコーラを目の前に、「おい、太っちょ、俺は食事中だ。おいしい、おいしい、おいしい! 次はアンタだ」。

 ――これはフューリーに向けたウシクのツイッターから。レノックス・ルイス以来となるヘビー級の比類なきチャンピオンに、より積極的な姿勢を示している。

ウシク

 12月、ロンドンで行われたフューリーの防衛戦(対デレク・チゾラ)で、ウシクは試合直後にエプロンに上がりWBC王者としばらくフェイスオフ。いやが上にも対戦機運が高揚した。1月中旬、フューリーの共同プロモーター、ボブ・アラム氏(トップランク)は「試合が締結することに私は楽観的だ。2人はすでに同意している。最大の問題は場所。第一オプションはサウジアラビアで、代替プランはロンドンのウェンブリースタジアム。来週には決定するだろう」と米英メディアに語った。

 同じくフューリーの共同プロモーター、フランク・ウォーレン氏(クインズベリープロモーションズ)も「試合の正式アナウンスまで時間はかからないだろう。判別しなければならない事項が2点あるだけだ」と決定間近を匂わせた。

 しかし、2月になっても両者がサインを交わしたという情報は伝わってこない。唯一、ESPNドットコムが「4月29日サウジアラビア開催を目指して交渉中」と報じている。

 「おそらく彼らはボクシング史上最高の報酬を用意している」(アラム氏)というサウジ開催は、前3団体統一王者アンソニー・ジョシュアとフューリー戦が決定と伝えられながら消滅したように、資金調達の信頼性に疑問がなくもない。

フューリー(左)

 正式発表が遅れている理由としてフューリーがファイトマネーを吊り上げている、ベルトの数は一つなのにAサイド(主役)の待遇を要求している、ウシクが報酬の折半を望んでいる――などが推測されている。いずれにせよパイが大きいほうがいいわけで、どのあたりが妥協点になるかで実現の可能性が変わってくるだろう。..

 ヘビー級以外にも、アルツール・ベテルビエフとドミトリ・ビボルがにらみ合うL・ヘビー級、そしてここ数年ずっと熱望されているウェルター級……記事全文は発売中のボクシング・ビート3月号に掲載しています。
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