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苦戦7年の近大、歓喜の関西学生リーグ1部昇格

2015年6月28日 21時30分

 2015年度第69回関西学生リーグ戦の1部、2部入れ替え戦(9人制)は28日、大阪・吹田市の関西大学千里山キャンパスボクシング場で行われ、2部優勝の近畿大が1部最下位の関西学院大を6-3で破り、1部昇格を決めた。

近大が7年ぶりに関西リーグ1部昇格(ボクシングニュース)
涙で優勝を喜びあう浅井監督(左)と赤井総監督

 近畿大ボクシング部はリーグ36連覇を含む37回優勝、全日本大学王座決定戦10回優勝の名門だったが、09年に部員2人が強盗などの事件を起こして廃部に。浪速のロッキーとして人気ボクサーだった俳優の赤井英和さんらOBの尽力で12年10月に復活。13年のリーグで3部からスタート、来季は7年ぶりに1部リーグで戦うことになった。

「全勝で1部復帰」と近畿大の意気込みは十分だったが、関西学院も意地がある。L・フライで関西学院大が先勝。フライの芝力人(2年)、バンタムの西田凌佑、峯佑輔の1年生コンビが3連勝したものの各選手の動きは硬い。ライト本庄翼(1年)が試合巧者の小藪力勢(4年)に競り負けた。主将のライト城後響(4年)が1回TKO勝ちして、4ポイント目、勝利に王手をかけたが、L・ウェルター中野光揮(2年)は打ち合いに敗れ、1ポイント差に迫られた。

ウェルター級石川が勝利、1部昇格が決定した瞬間

 ウェルター石川捺希(4年)は高校時代野球部所属。復活した部でジャブからボクシングを学んだ。就職活動中とあって入れ替え戦の練習はフルに参加できなかったが、高校からの経験者相手に激しく打ち合いに出た。

「そこだ、手を出せ」と赤井総監督らの声援が飛ぶ中、しっかりパンチをまとめ、2-1の判定勝ち。これで5ポイント目をあげ、近畿大の1部復帰が決定した。最終ミドルは神埼敦志(1年)がパワーで押し切った。

 2年生時に廃部になってもアマのジムで練習を続け、復活した部で指導を任された浅井大貴監督は選手たちと抱き合って1部復帰を喜んだ。「みんな気持ちを込めて戦った。これからもっと強くなるよう練習していきます」と新たな決意。赤井総監督は「全国の高校生が集まって、すばらしい選手が育つ部にしていく。来年はリーグ優勝して、全日本大学王座に出場したい」と新たな目標を掲げた。

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