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米倉健志と戦った元世界王者ベセラ死去

2016年8月7日 14時00分

 元世界バンタム級チャンピオンで、日本で現ヨネクラジム会長の米倉健司(リングネームは米倉健志)と防衛戦を戦ったホセ・ベセラ氏(メキシコ)が6日朝、故郷のグアダラハラで亡くなった。80歳だった。現地メディアの報道では、3年前から腎臓の機能不全で闘病生活を送っていた。

 1953年8月、地元でデビューしたベセラ氏は59年7月ロサンゼルスのスポーツアリーナでアルフォンソ・ハリミ(フランス)に8回KO勝ちで世界王座獲得。初防衛戦でハリミを9回KOで返り討ちした後、60年5月に2度目の防衛戦で顔を合わせたのが米倉だった。試合は後楽園球場で行われ、前半はスピードに乗ったフットワークを武器に米倉がアウトボクシングでリードした。しかしベセラの反撃にあい、15回戦は2-1で王者が支持された。試合時、日本のメディアはべセラの名前をジョー・ベセラと報じた。

 米倉戦の半年前には地元でKO勝ちした相手が死亡するリング禍が発生。ベセラ氏は“殺人パンチャー”といわれ、その強打が恐れられた。世界タイトル戦は米倉戦が最後で62年10月の試合をラストファイトに引退。終身戦績は68勝42KO4敗3分。

 ボクシング・ビートの前身ワールド・ボクシングが以前取材した時、ベセラ氏はグアダラハラのスポーツ施設でボクシングといっしょにマーシャルアーツを指導していた。突然引退したことについて「少し健康を害していたので気持ちが続かなかった。昔のボクシングはずっとハードだった」と話していた。

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