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大里拳が杉田聖に競り勝つ、来春に日本王座挑戦へ

2017年12月10日 23時02分

 大鵬ジム主催の「第61回チャンピオンズロード」は10日、大阪市の天満橋エル・シアターで開かれ、メインのS・フェザー級8回戦は、日本同級1位の大里拳(大鵬)が同級4位、杉田聖(奈良)とのランカー対決を際どく制した。

大里(右)は実力者・杉田に競り勝ち日本王座戦へ

 立ち上がりから大里は左ジャブを的確にヒット、杉田の接近を阻んだ。杉田のパンチで1回から左目尻をカットして流血の戦いを強いられたが、受けに回ることなく、ラウンドを支配した。

 この日、世界王者になった尾川堅一(帝拳)が保持していた日本同級王座に2度挑戦したことがある経験豊富な杉田は前半、後手に回る場面が目立ち、終盤に追い上げたが大里を捕らえ切れなかった。

 大里は13勝4KO1敗1分で、来春のチャンピオンカーニバルで末吉大(帝拳)に挑む権利を得た。大里はタイトル初挑戦となり「勝ちにいきます」とリング上でファンにアピールした。敗れた杉田は13勝8KO5敗1分。

 アンダーカードのS・フライ級8回戦は、ノーランカーの藤本耕太(江見)がOPBF同級6位、日本同級12位の橋詰将義(井岡)から3回に右でダウンを奪うなど健闘、惜しくも引き分けたが、きびきびとした動きを見せた。

3回に橋詰からダウンを奪う藤本

◇S・フェザー級8回戦
大里拳(大鵬)[2-1(77-75、75-78、77-76)〕杉田聖(奈良)

◇バンタム級8回戦
木久健次(大鵬)[KO4回2分13秒]ペットソンセーン・ロリアンギラーコラート(タイ)

◇S・フライ級8回戦
藤本耕太(江見)[引き分け1-0(77-75、76-76、77-77)]橋詰将義(井岡)

◇S・バンタム級6回戦
城後響(井岡)[3-0(58-56、59-56、60-55)]平島祐樹(三松S)

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