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IBFフェザー級王者ロペスV2 ゴンサレスに大差勝利も内容は拮抗

2023年9月16日 16時04分

 米テキサス州コーパスクリスティのアメリカンバンク・センターで15日(日本時間16日)行われたIBFフェザー級タイトルマッチは、王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)が挑戦者11位ジョエト・ゴンサレス(米)に3-0判定勝ち。2度目の防衛に成功した。

王者ロペス(右)は苦しみながらもジャッジの支持を得た

 オッズで7-1と大きく有利を予想されたロペスがいきなり放つ右、左ジャブから右ボディーアッパーといったパターンで仕掛ければ、今回が3度目の世界アタックになるゴンサレスは距離を取り、右を繰り出して対抗。王者のパンチはブロックされる頻度が高いが前半はロペスがリードした印象があった。

 これまでの3敗はいずれも判定負けでノックダウンの経験もないゴンサレスは粘り強く反撃。中盤から右の的中率を高め、ロペスにロープを背負わす場面をつくる。8回、右アッパーをねじ込んだロペスにゴンサレスは9、10、11回、前がかりになって攻勢をかける。最終回は王者が抑えた印象がしたが、王者交代も予感させて終了ゴングが鳴った。

 しかし公式スコアは118-110、117-111、116-112と明白な数字でロペスが勝利アナウンスを受けた。

 IBFフェザー級1位阿部麗也(KG大和)のターゲット、ロペスは29勝16KO2敗。「非常に拮抗した試合だった」と語ったように8、6ポイント差は開き過ぎか。中継したESPNのスコアは115-113でゴンサレスだった。ゴンサレスは26勝15KO4敗。

 セミのS・ウェルター級10回戦は、WBO4位ザンデル・サヤス(プエルトリコ)がロベルト・バレンスエラ(メキシコ)を初回いきなり左で倒し、ダウンを追加。その後バレンスエラを血ダルマにして5回42秒TKO勝ち。サヤス(17勝11KO無敗=21)はNABF&NABO・S・ウェルター級王座を防衛。バレンスエラ(24)は21勝20KO5敗。

デビューから7連勝の2世ボクサー、バルガス

 また元王者フェルナンド・バルガスの三男エミリアーノ・バルガスがライト級超の6回戦でアレハンドロ・グアルダード(スペイン)に3回1分7秒TKO勝ちで7勝6KO無敗。

 メキシコ人同士のWBC合衆国ウェルター級王座決定戦は予想不利のフリオ・ルナが強打のオマール・アギラルに3-0判定勝ち。ワシル・ロマチェンコと戦ったライト級ランカー、ジャーメイン・オルティス(米)が10回戦でアントニオ・モラン(メキシコ)に3-0判定勝ち。フェザー級ランカー、ルーベン・ビジャ(米)がブランドン・バルデス(コロンビア)に3-0判定勝ち。Photos by SUMIO YAMADA

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