May
15
Wednesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

16°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 告知 寺地拳四朗&那須川天心WOWOWインタビュー 12.11「エキサイトマッチ」で自己解説

告知 寺地拳四朗&那須川天心WOWOWインタビュー 12.11「エキサイトマッチ」で自己解説

2023年12月8日 16時35分

 WBA&WBC・L・フライ級王者の寺地拳四朗(31=BMB)と、日本S・バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)が12月11日放送のWOWOW『エキサイトマッチSP』で9月に行った試合を見ながら自己解説する。収録後にWOWOWが両選手にインタビューした。

寺地 (C)NAOKI FUKUDA/WOWOW

■寺地 「1ラウンドで怖いパンチはないと分かった」

 WBC王座を奪回した試合(3回KO)、WBA王者との統一戦(7回TKO勝ち)、今年4月の防衛戦(9回TKO勝ち)、そして先のブドラー戦(9回TKO勝ち)と、寺地は直近の4試合をすべて規定ラウンド内で終わらせている。もともと軽量級では高いKO率を誇っていたが、最近は技巧派から強打者に変貌を遂げた印象がある。寺地は「説明は難しい」としながらも「足の指で地面を掴むイメージ」を会得したという。それが下半身の安定に繋がり、強いパンチが打てるのだと話した。

 ブドラー戦に関しても「1ラウンドで怖いパンチはないと分かった」と振り返り、左ジャブで相手をコントロールしながら右ストレートに繋げるボクシングで着々とポイントを積み重ねていった。5回、偶然のバッティングで右目上をカットするアクシデントがあったが「出血で試合を止められるのがイヤなので攻めていった」と回想。7回に集中力を欠いてポイントを失ったが、9回の開始前にセコンドから「もう少しでいけるよ。倒しにいこうと言われた」のだという。そのラウンド、右ストレートをきっかけにロープに詰めて連打を浴びせてレフェリー・ストップに持ち込んだ。

「久しぶりに試合を見たので以前とは違う感じで見ることができた。いい試合だったと思います」と満足そうに振り返った。そして「まだまだ伸びしろがあると感じたし、実際に引き出しの数も増えている」と成長を実感している様子だった。

 次戦は1月下旬に計画されている。すでにスパーリングも開始しており、「次もKOで勝ちたい。そういう展開に持っていけるように練習している」と世界戦5連続KO勝ちに意欲をみせた。

那須川 (C)NAOKI FUKUDA/WOWOW

■那須川 「自分の可能性を信じ切る」

 那須川は対戦予定だった相手が新型コロナウィルスに感染したためメキシコのバンタム級国内王者、ルイス・グスマン(メキシコ)に変更になったが、「相手に合わせてトレーニングしているわけではないので」と本人に動揺はなかったという。4月のデビュー戦に続き、世界戦のイベントでの出場だった。「あの雰囲気は独特ですよね。みんながアートを見に来た感じに思えた」と振り返った。

 試合では1回から左のカウンターでダウンを奪うなど光るものを随所で見せた。「メキシコの選手はパンチが伸びてくると聞いていたので慎重に戦おうと思っていたが、カウンターは最初から狙っていた」と明かす。

 途中で何度かKOするチャンスもあったが、仕留めることはできずに80対70×三者の判定勝ちに留まった。那須川は「僕は基本的にビビりなので攻撃よりもディフェンスの意識が高い」と話すと、解説の長谷川氏から「ビビりじゃないと強くなれない。僕もそうだったし」とフォローを受けた。

 KOを逃したことに関して長谷川氏から「プレッシャーのかけ方や連打のコツを覚えればKOできる。連打でレフェリー・ストップに持ち込むKOもある」とアドバイスを受けると、那須川は「すごく勉強になります。来て良かったぁ」と笑顔をみせた。4回あたりに痛めた左拳は骨折と診断されたが、いまは回復したという。

 次戦は1月下旬。「試合を振り返ってみて自分の良いところと良くないところが見えた。デビュー戦とは違う課題が分かった。自分でも伸びしろを感じている」と話し、「次は前回よりもおもしろい試合をしたい。常に新しいスタイル、変化をみせていきたい。自分の可能性を信じ切りたい」と締めた。

『エキサイトマッチSP「寺地拳四朗vsブドラー」「那須川天心vsグスマン」』は、12月11日(月)午後9時からWOWOWが放送・配信する。解説は元世界王者の長谷川穂積さん。

Related article
関連記事