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日本人フェザー級世界王者誕生の行方を占う 世界の壁は厚くとも期待のホープは勢揃い

2024年3月4日 12時26分

 2日(日本時間3日)米ニューヨーク州ベローナで行われたIBFフェザー級タイトルマッチで阿部麗也(KG大和)が王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に8回TKOで敗れた。現在、ミニマム級からS・バンタム級まで9人の世界チャンピオンを擁する日本だが、フェザー級となると、とたんに壁は厚い。今後の日本人選手のフェザー級での活躍を占ってみよう。

阿部(右)は序盤から苦戦を強いられた。Photo by SUMIO YAMADA

 技巧派サウスポーの阿部は2回に左フックを合わされて左目下を大きく腫らした。いきなり視界が狭まるハンディを背負い、その後はロペスのラフでパワフルなボクシングになす術なく完敗した。

 WOWOWで試合を解説した元ミドル級世界王者の村田諒太さんは「阿部選手はああいうタイプとやったことがなかったと思うし、対処するのは難しかったと思う。対抗するにはパワーパンチが必要。相手に『不用意にパンチを打ったらまずい』と思わせたい」と分析した。

 さらに、「トレーナーの指示を聞いていて、腰を据えて右フックを打てとか、浮かないで(強いパンチを)打てとか、練習、対策はしっかりしていると感じた。実力を出せなかったわけじゃない」とも。日本人選手でだれがロペスに通用するか、という問いには「井上尚弥なら相性はいい。ダメージを与えられるパンチがあるし、ロペスはディフェンスが悪い」と見通した。

 伝統のフェザー級は、古くから日本が苦戦を強いられた階級だ。古くは西城正三、柴田国明がベルトを巻いたが、以降は沈黙。越本隆志が柴田から35年ぶりに王座を獲得し、その後はホルヘ・リナレス、粟生隆寛、2010年の長谷川穂積と続いたものの、その後は以下のように挑戦失敗が続いている。

2011年12月31日 細野悟 ●判定 WBA王者セレスティーノ・カバジェロ
2012年5月5日 木村章司 ●判定 WBAスーパー王者クリス・ジョン
2013年4月14日 細野悟 △3回負傷判定 WBAスーパー王者クリス・ジョン
2016年11月5日 大沢宏晋 ●7回TKO WBC王者オスカル・バルデス
2019年5月26日 久保隼 ●6回TKO WBA王者シュ・ツァン
2023年7月25日 清水聡 ●5回TKO WBO王者ロベイシー・ラミレス

左から藤田、堤、松本

 現在、日本のフェザー級には有力な若手がそろっている。元トップアマの堤駿斗(志成)、日本王者の松本圭佑(大橋)、元2階級制覇のベテラン亀田和毅(TMK)、WBO-AP王者の藤田健児(帝拳)、日本S・バンタム級王者の下町俊貴(グリーンツダ)が阿部のほかに世界ランキング入りしている。

 フェザー級は将来、井上尚弥の参戦で盛り上がりが予想されているが、それまでに日本人選手がパワーとフィジカルの壁を乗り越え、世界王座を手にする姿をぜひ見てみたいものだ。ホープたちの奮起に期待が集まる。

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