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金城隼平がV2 瀬筒陸斗、佐野篤希、岩本星弥の新王者誕生 マルチ日本ユース戦

2025年5月13日 22時06分

 13日、東京・後楽園ホールで開催の『第135回フェニックスバトル』は、24歳未満のA級ボクサー(8回戦以上を戦えるライセンス選手)による日本ユース・タイトルマッチ4試合(内、王座決定戦3試合)が組まれ、3人の新王者が誕生した。

 唯一王者としてリングに上がった日本ユース・バンタム級王者・金城隼平(RE:BOOT)は、挑戦者・山口友士(三迫)の接近に苦しみながら、ジャッジ三者が77-75をつける3-0判定勝ちで2度目の防衛に成功した。

 左右ボディーを放ちながら距離を詰め、左フックを狙う山口に対し、サウスポーの金城は右腕を伸ばして山口を押さえ、左ストレートを打って右フックで回す戦法。しかし、山口のしつこさに次第に巻き込まれ、体で覆いかぶさったりクリンチで切ったりと苦しい展開に。だが、要所で山口の入り際に左ストレートや左アッパーを上下にクリーンヒットして上回った。

 山口は6回に左フックを、最終回には右フックをヒットしたものの、手数の多さに反して的確性を欠いた。

 日本7位にランクされる金城は「これを最後の防衛戦にして、日本タイトルに絡んでいきたいが、課題が残る試合になった」と反省しきり。得意の右ジャブが不発だった。5勝2KO。前戦に続き連敗となった山口は2勝2敗。

 ハイレベルでスリリングな攻防となったのはL・フライ級王座決定8回戦。佐伯侑馬(大橋)とのサウスポー対決を8回1分52秒KOで制したのは瀬筒陸斗(M.T)だ。

 ジャブ、フック、ストレートを左右上下と多彩に攻める佐伯に対し、瀬筒は左ストレートがタイミング・精度ともに優れていた。3回に佐伯の左にワンツーをリターンしてダウンを奪ったのは瀬筒だが、佐伯も5回に左ボディーストレートで瀬筒の状態をくの字に折った。

 ダメージ残る瀬筒は6、7回と足を使いながら回復を図りつつ、より左カウンター一撃狙いに。佐伯はボディーを意識させながらの右フックやテンポの上げ下げが冴えたが、最終8回早々、瀬筒が左をヒットすると動きを止めた。

 これをごまかそうと前に出て攻めた佐伯だが、瀬筒はしっかりと狙いすまして左ストレートをヒット。倒れ込んだ佐伯のダメージを見て陣営がタオルを掲げ、カウント途中での終了となった。ダメージ回避からの見事な決定力を見せた瀬筒は5勝4KO。多彩な攻撃を見せながら惜敗の佐伯は3勝3KO2敗。

 フライ級王座決定8回戦は日本10位の佐野篤希(伴流)が砂川朝都夢(琉豊ボクシングスタジオ)に78-74、79-73、79-73の3-0判定で勝利した。

 上体のフェイントと小刻みなステップを駆使したサウスポーの佐野がアウトポイントした。前後動の砂川に左ストレートと右フックをヒット。6回にはワンツーで腰砕けにする見せ場を作った。

 砂川は左ジャブと、同じ軌道から打つ左フックでスコア以上に佐野を苦しめていたが、右ストレートに固執しすぎたこととスタミナ不足で逆転ならず。佐野は7勝4KO。砂川は6勝3KO3敗。

 ライト級王座決定8回戦は、岩本星弥(JB SPORTS)が小松直人(森岡)に2回2分48秒TKO勝ちを収めた。

 左構えのアウトボクサー小松に対し、岩本は初回から難なく接近。右アッパーをヒットして打ち合いに巻き込むと、2回にはその右アッパーを小松に意識させてガードを絞らせて左フックでグラつかせ、最後は右フック。効かされてヒザを着いたように見えた小松にふたたび右を打ちこんで倒すとレフェリーが試合を止めた。岩本は9勝6KO1敗。小松は9勝4KO3敗。

 S・フェザー級8回戦は、日本2位の砂川隆祐(沖縄ワールドリング)が元WBCユース・フェザー級王者の上原拓哉(ライオンズ)を合計3度倒して2回1分42秒TKO勝利。次期日本王者候補の強さを見せつけた。

 サウスポーの上原がワンツー、左アッパーで仕掛けてスタートしたものの、鋭い踏み込みと下へのフェイントから顔面へ放つ砂川の右が冴えた。初回に左ボディーからの右で倒した砂川は、続く2回に右のダブルで2度目、接近戦からの左フックで3度目のダウンを奪い、レフェリーストップした。

 砂川は4勝3KO1分。上原は18勝11KO4敗。

◇東日本新人王予選フライ級4回戦
國田虎之朗(セレス)[判定2-0(39-37、39-37、38-38)]澤田大(三迫)

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