柴田がミドル級王座統一、中川を判定で下す
2014年3月1日 21時26分
2014年3月1日 16時11分
ニュース | 試合の見どころ | 過去の対戦 | 両選手の比較 | 関係者予想
─パッキャオとスパーリングした経験があると聞きました。
ドネア プロに入る前の2001年、パッキャオがスパーリングパートナーに自分を選んでくれた。最初はリズムがなかなか読めなくて、分析するのが難しい選手だと思ったけど、だんだん慣れてパートナーとしての役割を果たすことができた。当時はパッキャオがここまでのスターになるとは予想していなかったね。パッキャオはフィリピンでベリー・ポピュラー。外を歩いたら大変なことになりますよ。
─パッキャオからどのようなアドバイスをもらいましたか?
ドネア 最初に手を出せと。特に相手がサウスポーのときは先に手を出せと教えてもらいました。
─パッキャオのすごさはどこにあるのでしょう?
西岡 フライ級からバンタム級に上げただけでもすごいのに、スーパーウェルター級まで上げて、それでも対応しているところでしょう。スピードもパンチもすべて通用している。みんな真似しようとしても無理。僕と身長は同じくらいなのに、ちょっと考えられないことですよね。
内山 プロに入ったころからパッキャオが一番好きでした。やっぱり階級を上げてあれだけやれているのはすごい。ちょっと筋肉をつけたという感じではなく、骨格まで変わっているように見えます。
ドネア ハードワークでしょう。パッキャオのボクシングにはリズムがない。リズムがない分、努力して強いパンチを数多く打てるようになったと思います。パッキャオにはメイウェザーのような才能があるわけじゃない。努力と自身の持っているパワーで戦っています。
西岡 身体的な強さはとにかくすごい。脚の動き、ボディワーク、あれをしようと思ったら身体的に強くないととても無理です。
内山 鋭い踏み込みのストレート、相手のパンチをよけたあとのスピード、あれはすごいですね。もしやるとすれば!? それはちょっと……考えてみます(苦笑)。
─ブラッドリーについても教えてください。
ドネア 彼は11、12歳くらいから知っているけど、あのころは性格がよかったね。アマチュア時代はいつも2番手、決勝までいくけど優勝はできないという選手だった。いまはだいぶ性格が変わってしまった…。ブラッドリーはパッキャオに勝てばパッキャオのポジションに自分が立てると思っているようだけど、なかなかそうはいかないでしょうね。
─どんなボクサーと見ていますか?
ドネア すべてにおいて平均よりちょっと上という選手。先に手を出していけばパワーでもカウンターでも、どのような形でも対応できる。あと、ブラッドリーはフェイントを使うと一瞬動きを止めるクセがある。そこでパンチを打ち込むことができると思う。
─第1戦の判定はどう思いますか?
西岡 パッキャオが勝っていたと思いました。ジャッジはブラッドリーのジャブをとったとしか考えられません。
内山 僕もパッキャオの勝ちです。
ドネア パッキャオの圧勝でしょう。
─パッキャオはマルケス戦で衝撃的なKO負けを喫してキャリアのピンチに陥りました。それについてどう思われますか?
西岡 年齢的にも厳しいと思わせましたよね。ただ、あの試合はパッキャオのペースになったかなと思ったところに、マルケスの絶妙なカウンターがあたりました。
内山 マルケスは読んでいたと思います。
西岡 パッキャオはマルケスと何度もやっているけど苦手なタイプなんじゃないかと。
─試合の見どころを教えてください。
ドネア パッキャオがマルケス戦からどのように立ち直っているかに注目したい。ただ、計量の写真を見ると、パッキャオの体つきが変わっている。以前はバキバキしていたけど、今回はちょっとソフトな感じに見えた。そこは気になるところ。パッキャオは努力の選手。見た目だけではわからないけど…。それでもパッキャオの判定勝ちを予想します。
西岡 マルケス戦のあと、リオス戦のパッキャオはもらわないことを第一に考えて戦いました。昔のようにガンガン攻めるスタイルから変えたのかもしれないし、リオス戦に限った話だったのかもしれない。今回はどうか。戻っていることに期待したいですね。パッキャオの判定勝ちと予想します。
内山 以前のようにハードトレーニングを積んでいればパッキャオが問題なく勝つと思います。ただ、ブラッドリーもモチベーションは高いと思いますね。判定でパッキャオ。でも昔の強いパッキャオを見せてほしいのでKOを期待したいです。
2014年4月12日(土曜日)
ドネア意味深発言「パッキャオの体が気になる…」https://boxingnews.jp/wp/news/12812/
2014年4月12日(土曜日)
ブラッドリーKO宣言、ファンはパッキャオを支持https://boxingnews.jp/wp/news/12801/
2014年4月10日(木曜日)
パッキャオの保証額は20億円強、ブラッドリーは6億円!https://boxingnews.jp/wp/news/12757/
2014年4月10日(木曜日)
ブラッドリー「パッキャオにかつての面影はない!」https://boxingnews.jp/wp/news/12739/
2014年4月9日(水曜日)
パッキャオがラスベガス入り、因縁の再戦迫るhttps://boxingnews.jp/wp/news/12666/
2014年4月9日(水曜日)
パッキャオvsブラッドリーⅡ、ジャッジ1人が変更https://boxingnews.jp/wp/news/12657/
2014年4月3日(木曜日)
パッキャオvsブラッドリーⅡ、オフィシャル発表https://boxingnews.jp/wp/news/12480/
2014年3月14日(金曜日)
パッキャオがボブ・ディランと対面https://boxingnews.jp/wp/news/11688/
2014年3月13日(木曜日)
パッキャオがLAで本格始動、スパーも好調https://boxingnews.jp/wp/news/11579/
2014年1月26日(日曜日)
パッキャオvsブラッドリーⅡ正式決定https://boxingnews.jp/wp/news/10452/
2014年1月6日(月曜日)
パッキャオの相手発表されず、トップ会談は物別れにhttps://boxingnews.jp/wp/news/9880/
これがパッキャオのラストファイトになるのか!?
このブラッドリーとの再戦がパッキャオの見納めになってしまうのではないか─。パッキャオvsブラッドリーⅡの見どころは、この一点に集約されていると言っても過言ではない。
ほかならぬブラッドリーが次のように語っている。
「マニーにとってこれは生きるか死ぬかの試合だ。彼は負ければキャリアが終焉するだろう。つまりは“Must Win”のシチュエーション。もし負ければマニーはジ・エンドだ」(ESPNのインタビューに答えて)。
記者会見ではこうも発言した。
「もはやマニーにキラー・インスティンクト(殺戮本能)はない」。既にパッキャオは終わっていると宣言したのだ。
本当に終わってしまうのだろうか。マニー・パッキャオは世界中で愛され、とりわけ我々日本のファンの心を揺さぶり続けた。それはパッキャオが海外のスターでありながら、より身近に感じられる存在だったからだろう。フィリピンで貧しい家庭に生まれという出自。若かりし日は軽量級選手として後楽園ホールにも登場したというキャリア。そんな同じアジアの若者が本場アメリカ大陸のスターをバッタバッタと倒しまくり、一夜にして巨万の富を手にするボクサーに上り詰めたのだからたまらない。我々はフィリピン人ではないし、フィリピンに行ったことすらないけれど、まるでわが町のスターを応援するかのように、パッキャオの活躍を見守ってきたファンが多いのではないだろうか。
“雪辱”に燃えるブラッドリー
そのパッキャオが終わるなんて悪い冗談のように聞こえるかもしれないが、最近のパフォーマンスを見ていると、不安にならざるを得ない。12年6月ブラッドリーとの初戦は「不運な判定」という声にかき消されたが、このときから変調の兆しはあったように思う。そして同年12月、フアン・マヌエル・マルケス戦で衝撃のKO負け。翌13年11月、約1年ぶりに再起したものの、ブランドン・リオス戦はファンを安心させてくれる内容とは言えなかった。
HBOのコメンテーターを長年務め、昨年引退したラリー・マーチャントは「リオス戦でパッキャオはボクサーとして戦った。でもボクサーとして戦ってもブラッドリーには勝てない。彼はまだ若く、証明しなければならないものがたくさんある。問題はパッキャオが前回と比べてどれだけ大きく変身できるかだろう」と警鐘を鳴らす。
パッキャオがこの試合でキャリアを終わらせないためには、万全のコンディションに仕上げてリングに立つことが絶対条件だ。それでも簡単な試合にはなるまい。第1戦の判定に同情の声が集まっているといはいえ、パッキャオがスピードのあるブラッドリーを相手に決定的な場面を作れなかったのは事実。パッキャオを下しながら世間の評価を得られなかったブラッドリーが“雪辱”に燃えているのは間違いなく、パッキャオが楽観できる状況には決してない。
はたしてパッキャオは復活するのか、それとも引退というドアノブに手をかけるのか─。4月12日はパッキャオにとってボクシング人生最大の山場である。
ブラッドリー番狂わせの勝利も…
2012年6月9日、米ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチは、挑戦者のブラッドリーが大方の予想を覆して2-1判定で勝利するサプライズ。王者のスーパースター、パッキャオの快進撃をストップする結果となった。しかし、この2-1判定が議論を巻き起こすことになる。
プロモーターのボブ・アラム氏が試合後に怒った。彼のコメントが多くのファン、関係者の気持ちを代弁していただろう。
「判定は常軌を逸している。誰もがこの試合の勝者を知っている。願わくば11月に再度顔を合わせることになればいい。ボクシングの信頼回復を望みたい。なぜならこれはクロスファイトでさえなかったのだから…」
この試合、パッキャオは前半から好調に見えた。初回終盤に早くも左ストレートを突き刺し、3回にも再び左をクリーンヒット。4回にも左右のブローを連打してブラッドリーをのけぞらせた。ちなみにブラッドリーは4回、パッキャオをパンチを交わした際に右の足首を捻挫。それでもブラッドリーは自身の危機をおくびも出さず、5回からジャブを基調とするボクシングでパッキャオと戦った。
パワーでは明らかにパッキャオが上回ったが、ブラッドリーは中盤によく手を出して応戦。この積極性がジャッジの心を動かしたのかもしれない。ブラッドリーの優勢が目に付いたのは9、10回だ。やや一発狙いで雑になったパッキャオのアタックをしのいで、連打をまとめ攻勢をアピール。終盤はブラッドリーが積極性でやや上回った印象を与えた。
ファン、コンピューター集計がパッキャオを支持
確かにパッキャオはブラッドリーに決定的なダメージを与えることができなかった。それでもパッキャオの勝利は動かないと思われたが、スコアは115-113でパッキャオ勝利が1人。残り2人は115-113でブラッドリーを支持した。ちなみにブラッドリーに軍配を上げたジャッジの1人はCJ・ロス女史。昨年9月のフロイド・メイウェザーvsサウル・アルバレス戦でドロー裁定を下し、バッシングを受けてライセンス返上に追い込まれたジャッジである。
CONPUBOXの集計(上図)では、的中率はジャブ、強打ともにパッキャオが優勢という結果が出ている。HBOが後日「どちらが勝っていたか」という投票をインターネットで呼びかけたところ、パッキャオの勝ちに投票した視聴者が91%。ブラッドリーの勝ちは7%でドローが2%だった。ブラッドリーが勝ったと考えているのは、ブラッドリー陣営を除けば極めて少数と言えるだろう。
チャンピオン
ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)
生年月日 1983年8月29日生まれ(30歳)
出身地 米カリフォルニア州カザドラルシティ
ホーム 米カリフォルニア州パームスプリングス
身長 168センチ
リーチ 175センチ
タイプ 右ボクサータイプ
アマ戦績 125勝20敗
デビュー 2004年8月20日(2回TKO勝ち)
戦績 31勝12KO無敗1無効試合
世界戦 9勝1KO1無効試合
備考 元WBC&WBO世界S・ライト級王者
挑戦者1位
マニー・パッキャオ(フィリピン)
生年月日 1978年12月17日生まれ(35歳)
出身地 フィリピン・キバウェ
ホーム フィリピン・ジェネラルサントスシティ
身長 169センチ
リーチ 170センチ
タイプ 左ボクサーファイター
アマ戦績 60勝4敗
デビュー 1995年1月25日(4回判定勝ち)
戦績 55勝38KO5敗2分
世界戦 13勝8KO2敗2分
備考 元WBC世界フライ、IBF世界J・フェザー、WBC世界S・フェザー、ライト、WBO世界ウェルター、WBC世界S・ウェルター級王者
元2階級制覇王者・井岡一翔(井岡)
パッキャオやと思いますけどね。いまパッキャオはちょっと全盛よりも落ちて、自信をなくしているかもしれませんが、焦らず、相性は悪くないと思っていままでのように回転力で戦えば勝つと思うんです。
ただブラッドリーは手数が少ないけれどクリーンヒットを見せてポイントを取るのが上手ですから、空回りさせられたら厳しいでしょうね。パッキャオにとっては年齢的なもの、試合のタイミング的にどうかなと思うところもあります。
元2階級制覇王者・粟生隆寛(帝拳)
前回はパッキャオが勝っていたように見えましたが、ブラッドリーにうまくごまかされたのも事実。今回も予想しろと言われるとすごく難しい(苦笑)。パッキャオは少し衰えてきたようにも思えます。再起戦のブランドン・リオス戦はあまりよくなかった。あれが今のレベルなのか、それともモチベーションの問題だったのか…。ブラッドリーはまだ若いですよね。リベンジマッチなのでパッキャオのモチベーションは上がるとは思いますけど。
ブラッドリーは身体能力が高く、ポイントとって見せるのがうまい選手ですよね。バババババッ。それに巻き込まれて足使われて、うまいことやられてパッキャオが判定負ける展開は十分にありそう。パッキャオがいけばブラッドリーは下がりますし。逆にブラッドリーはそんなに踏み込んで打たないですからね。
もし、自分がブラッドリーと対戦したら? けっこうモーションもでかいと思うので、そこを焦らないでどう対処するかが大事。プレッシャーをかけて、ワッとくるところを落ち着いて迎え撃つなり、自分から仕掛けるのは仕掛けると思いますけど、そうすると苦し紛れに来ると思うので、そこで落ち着いて迎え撃つというか。
どちらかといえば、パッキャオのほうがやりにくいと思います。体のグッというフェイント、踏み込みのスピードはかなりうやっかいだと思います。ブラッドリーのほうがあるわかりやすいところがあるのかなと思います。
いや、ほんと難しいですけど、判定決着だと思うんですよ。KOはないと思う。ブラッドリーは1発パンチャーじゃない。あくまでもまとめてというタイプですから。
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