赤穂亮が判定で日本B級王者に、田中裕士は及ばず
2017年3月10日 22時08分
2017年3月10日 21時12分
元WBO世界バンタム級チャンピオンの亀田和毅(協栄)が10日、後楽園ホールでIBF・S・バンタム級6位マイク・タワッチャイ(タイ)と55.8キロ契約10回戦を行い3-0判定勝ち。スコアは100-88、100-90、99-10。亀田は3年3か月ぶりに日本のリングに上がった。
和毅は体格とスピードで上回り、初回からジャブで圧力をかけた。タワッチャイはフットワークを使いながら、時折飛び込んでボディ攻撃で応戦した。和毅は2回、左ボディブローでタワッチャイの動きを止めて完全に優勢に。ところがここから攻めあぐねて、5回はタワッチャイに対して「ここで戦え」とばかりにリングの中央をグローブで差し、いらだちをあらわにした。
しかし6回、ボディにジャブを突いてからの右ストレートがきれいに決まり、タワッチャイがキャンバスに落下。ここから猛ラッシュを見せたが、タワッチャイもこれを必死にかわし、打ち返して試合を盛り上げた。
7回以降は和毅がKOするかに興味は絞られたが、タワッチャイはフットワークとボディワーク、クリンチも使ってKO負けを徹底拒否。亀田は9、10回と攻め続けたが、タワッチャイに逃げ切られた。
戦績を33勝20KO2敗にした和毅は「10ラウンドやれたのはいい経験。次につながった。チャンスがあれば世界戦をやりたい」と語った。タワッチャイは42勝25KO10敗1分。10敗はすべて日本で喫したもの。
◇56.8キロ8回戦
天笠尚(FLARE山上)[2-0(77-76、77-74、76-76)]臼井欽士郎(横浜光)
日本フェザー級2位の天笠と同7位の臼井によるサバイバルマッチ。スピードが自慢の臼井は天笠のアタックをうまくさばきながら2回、左フックを決めて天笠をロープ際に追い込む。天笠は3回にプレスを強めるが、逆に臼井が右カウンターを決めて流れを引き寄せた。いまひとつ調子の上がらない天笠だったが、4回に右フックを効かせて臼井にダメージを与えると、5回に左フックでスリップ気味ながらダウンを奪う。しかしここから臼井が反撃。左フックで天笠を追い込み、攻守が激しく入れ替わる白熱したファイトとなった。
6回以降は天笠がプレスをかけ、臼井がカウンターを狙う展開。臼井のカウンターは単発ながらヒットしながらも、天笠のプレスを受けて徐々にペースダウン。最終回は天笠の右が決まり、臼井を追い込んでゴング。元日本、OPBF王者の天笠がかろうじて勝ちを拾った。戦績を32勝20KO6敗2分とした天笠は「またすっきりしない試合になってしまった。これから世界ランキングに戻って、世界挑戦ができるように精進したい」とコメント。敗れた37歳の臼井は27勝11KO5敗。
◇バンタム級8回戦
栗原慶太(一力)[TKO1回2分59秒]エンゲルバード・モラルデ(比)
栗原は開始早々、強烈なワンツーでOPBFバンタム級13位のモラルデをキャンバスへ。フラフラしながら立ち上がったモラルデだが、ほどなく回復して、打ち終わりの左フックで応戦した。しかしラ
ウンド終了間際、栗原の左フックがボディに決まるとキャンバスに膝をつく。主審が試合を止めた。栗原は9勝8KO4敗。モラルデは9勝6KO5敗。
◇フライ級8回戦
中山佳祐(ワタナベ)[2-0(76-76、77-75、78-73)]望月直樹(横浜光)
日本フライ級5位の望月がプレスをかけ、サウスポーの中山が左で迎え撃つスタート。望月が距離を詰めて連打を見舞ったかと思えば、中山がカウンターの左ストレートを上下に決めるなどともに譲らない。接戦が続いたが、中山のボディへの左ストレートで望月のプレスが徐々に弱まった印象。採点が読めない中、8回に中山の巻き込むような右で望月がダウン。これが勝敗を決めた。中山は9勝4KO2敗1分。望月は11勝6KO2敗。
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