WBA世界S･フライ級チャンピオンの河野公平（ワタナベ）が13日（日本時間14日）、米国シカゴ市内のジムで公開練習を行った。河野は16日、同地のUICパビリオンで同級2位の亀田興毅を迎えて2度目の防衛戦を行う。

　河野はシャドーボクシングや高橋トレーナーとのミット打ちなど軽い練習メニューを報道陣の前で披露した。日本から持ち込んだモチなどの食事で減量も順調。海外防衛成功に向けて「死にもの狂いで戦う」と闘志を燃やした。

　対戦相手の興毅はラスベガスで1ヵ月の合宿を終え、こちらも既にシカゴ入りしている。弟の和毅とタッグを組んだ日本でもお馴染みのトレーナー、イスマエル・サラス氏の指導を受け、河野戦に向けて準備を進めた。

　これまで3階級制覇の興毅は2013年11月、孫正五（韓国）に2-1判定で辛勝したWBAバンタム級タイトルV8戦以来2年ぶりの世界戦を迎える。昨年11月に米国で調整試合を行ったとはいえ、長期ブランクが気になるところだが、米国での賭け率は13日現在、9-1とチャレンジャーの興毅が高く評価されている。倍率で言うと興毅の勝利が1.1倍、河野の勝利が6倍、引き分けが21倍となっている。Photo/SUMIO YAMADA