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クアドラス再起戦判定勝ち、カルモナ奮闘及ばず

2017年3月19日 11時41分

  前WBC世界S・フライ級王者で現1位カルロス・クアドラス(メキシコ=帝拳)が18日(日本時間19日)、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンのアンダーカードに登場。S・フライ級10回戦で、WBO同級11位ダビド・カルモナ(メキシコ)に3-0判定勝ち。スコアは97-93×2、96-94。

 昨年9月、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に判定負けし、王座を失ったクアドラスの復帰戦。相手のカルモナは昨年5月、WBO王者の井上尚弥(大橋)に挑戦して敗れて以来のリングでこちらも復帰戦となった。

 初回はカルモナが右を決めるなどクアドラスと互角の立ち上がり。クアドラスは踏み込んでワンツー、ボディ攻撃でカルモナを崩しにかかる。クアドラスの力強いコンビネーションに対して、カルモナはカウンターで応戦。序盤は接戦の印象だ。

 パンチ力で勝るクアドラスは徐々にペースアップして攻勢をアピール。しかし、5回はカルモナの左ボディブローで、クアドラスがダメージを受ける。7回もカルモナのボディ攻撃でクアドラスがクリンチに逃れ、ラウンド終盤に右ストレートをもらった。

 その後、クアドラスは攻勢の場面も見せたが、カルモナの攻撃力も衰えず、大きな見せ場は作れないまま。クアドラスはジャッジの支持を得たものの、カルモナに健闘を許す結果となった。

 この日行われるゴンサレスvsシーサケット・ソールンビサイ(タイ)の勝者への挑戦権を保持しているクアドラスは36勝27KO1敗1分。井上戦に続く連敗ながら存在感をアピールしたカルモナは20勝8KO4敗5分。

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