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47歳“鉄人”池山直がV6、花形冴美とまたもドロー

2017年7月11日 20時40分

  WBO女子世界アトム級タイトルマッチが11日、後楽園ホールの「DANGAN187」で行われ、王者の池山直(フュチュール)と挑戦者のOPBF女子ミニ・フライ級王者、花形冴美(花形)の一戦は三者三様のドロー。池山は6度目の防衛に成功した。

1年越しの再戦は今回も三者三様だった

 両者は昨年6月に対戦してドロー。完全決着が求められる一戦は、前回同様、池山がプレスをかけてスタート。花形も強気に打ち返し、試合は初回からヒートアップした。

 序盤は花形が池山のパンチをうまく外し、打ち終わりに左フックを決めてやや優勢の印象。しかし、手数で上回る池山は4回から圧力を強め、右ストレート、左フックで花形を押し込んでいく。6回には池山が右を決めると、花形も負けじと右で池山をのけぞらせて会場を沸かせた。

終盤にしのぎを削る池山(右)と花形

前半は花形のパンチ、後半は池山の馬力が上回る

 終盤も互いに譲らず、圧力と手数で池山、ヒットは花形という形で試合は進んだ。ポイントがどちらに流れているかは読みずらい内容だったが、9、10回と気迫で前に出た池山が、終盤はわずかに上回ったか。読み上げられたスコアは96-94、94-96、95-95だった。

 V6も笑顔なしの池山は18勝5KO3敗3分。4度目の世界挑戦も実らなかった花形は13勝7KO6敗4分。

右手の負傷もあり、榑井(左)は左で勝負するも及ばず

元キマグレンの榑井、プロ初勝利ならず引退

 紅白歌合戦にも出場した元キマグレンのボーカル、榑井勇輝(EBISU K's BOX)が37歳の定年を目前にして針生健克(REBOOT)と58.0キロ4回戦を行い0-3判定負け。スコアは36-40×2、37-39。

 試合はサウスポーの21歳、針生が手数で上回って榑井は苦しい展開。途中、ボディ攻撃で反省するシーンもあったが及ばなかった。初回KO負けに終わった13年11月のプロデビュー戦に続く敗北で、初勝利を挙げることはできなかった。針生はプロ初勝利で1勝2敗。

 試合後、榑井は後楽園ホールのリングに立てたことに感謝しつつ「いや~、楽しめた! そして悔しい! そして痛いです!」と満面の笑み。「こんなに頭も体も使うスポーツはない。みんなプロテストを受けてリングに立ってほしい」と話した。

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