11日夜、大阪市のボディメーカーコロシアムで行われたWBA世界L・フライ級タイトルマッチはチャンピオン井岡一翔(井岡)が5位挑戦者のクワンタイ・シッモーセン(タイ)に7回2分17秒KO勝ち。2度目の防衛に成功した。
クワンタイに右ストレートを打ち込む井岡(右)
この日も立ち上がりからジャブで冷静に試合を組み立てた。2回になると左アッパー、フックも繰り出し2段3段の攻めでクワンタイを弱らせていく。元ミニマム級王者のクワンタイ(43勝22KO1敗1分)も果敢に右を合わせるが、チャンピオンはこれに動じない。ボディー攻撃もまじえ、多彩なブローで挑戦者を追いこんでいった。
迎えた7回、左ボディーでクワンタイの動きを止めて連打。ここは仕留められなかったが、ラウンド終盤に左ボディーから左フックを顔面に直撃させるとたまらずクワンタイがダウン。10カウントを数えられた。この日はキレに加えパワーも感じさせた井岡のお見事としか言いようがないKO劇だった。
◇54.5㎏8回戦
マルコム・ツニャカオ(真正)[5回1分41秒負傷判定3-0(50-43×3)]イムロン・ルークロンタン(タイ)