ホープ重岡銀次朗 デビュー10ヵ月でタイトル挑戦
2019年7月2日 16時21分
2019年7月2日 15時40分
WBC世界L・フライ級チャンピオンの拳四朗(BMB)が2日、東京・練馬区の三迫ジムで練習を公開した。拳四朗は12日、エディオンアリーナ大阪で挑戦者1位ジョナサン・タコニン(比)を迎えて6度目の防衛戦を行う。
5度の防衛を成功させてきた拳四朗はベビーフェイスがそう思わせるのか、どこか弱々しい印象を与えがちだ。しかし、最近は王者として「安定感が出てきた。自分のスタイルを確立してきたと思う」と話すように、頼もしさが増している。
自信の源は評価の高いテクニックだけでなく、積み重ねてきた経験が大きい。「ここ2戦くらいで試合中にダメなところがあればすぐに分かるようになった。修正が早くなった」。安定感が出てくるのも当然である。
そんな安定王者が迎え撃つのタコニンを、父の寺地永会長は「いままでやった選手の中でパンチ力はずば抜けている。12ラウンド気を引き締めないと危ない相手」と大いに警戒する。
拳四朗はサウスポーのタコニン対策の仕上げとして、先週までの2週間、フィリピンからミニマム級世界ランカーのペドロ・タドゥランを招へい。およそ30ラウンドのスパーリングを重ねた。
実力者とのスパーリングは当初こそ、打ち終わりにパンチをもらうシーンもあったそうだが、「後半は対処できた。いい距離感を保てるようになった。強い選手とスパーをしてきたので自信もついて、成長してきたと思う」と手ごたえ十分だ。
世界チャンピオンになって初めての地元関西での試合には、東西合わせて1000人が応援が駆け付ける予定。フジテレビ(当日午後8時から放送)の生中継も決まったV5王者は「冷静に焦らず倒したい」とクールに言ってのけた。
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