2020年7月13日月曜日

ボクシング再開第1戦 無観客で中日本新人王予選 
主審は試合ごとに着替え リングアナは外から

 注目のプロボクシング復活第一戦が12日午後愛知県刈谷市のあいおいホールでゴング。厳重な新型コロナウイルスの感染防止策がとられる中、無観客試合として中日本新人王予選5組が行われた。

ダウン応酬を制したミニマム級の松本(左)

 プロボクシングは2月27日後楽園の試合を最後に自粛が続き、この日が約4カ月半ぶりの興行。
 選手とチーフセコンド、試合役員には試合前2度の抗体検査が実施され、選手たちは試合前日計量後は宿舎のホテルで“隔離状態”に。

 試合では役員席をリングサイドから離し、リングアナウンサーはリング内に入らず、椅子に座ったままマイクで選手を紹介した。飛沫感染を防御するためコミッションドクターはもちろん、リングサイドから近いタイムキーパーらもビニール・カッパのような防護服にフェイスシールド、マスクと完全装備で試合に臨んだ。

フェザー級宮崎は初回TKO勝ち

 これまでなら、リング中央に両選手進んでレフェリーの試合前の注意を聞くが、これも省略。勝者の手を上げてのコールもなし。東京から派遣された福地勇治審判が全5試合の主審を務め、それも試合ごとに審判服を着かえ、シューズを消毒してリングに上がった。

 記念すべき再開第一戦は、松本幸士(HEIWA)が星野裕貴(中日)とのダウン応酬戦を2-1判定で制しうれしい初勝利。「再三試合が延期になりモチベーションを保つのが大変だった。勝ってうれしいのと安心した思いも」と喜びを語った。

S・ライト級近藤もTKO勝ちを収めた

 この日の試合にはメディアにも制約があり、1社記者ひとりに限定され、カメラもリングサイドからの撮影は不可。事前にJBC(コミッション)が用意した問診票に記入し、入り口で検温した上で会場入りし、リングから離れた記者席で取材した。

「なんとか無事に終われて、次に繋げられてよかった」と安堵していたのは東・中日本ボクシング協会会長。「JPBA(日本プロボクシング協会)が新人王だけはやりましょうという覚悟を決めてやっている」。

 今回の興行経費は全日本協会が負担しているという。しかし従来のような観客を入れての興行に制限が続くことには懸念を示し、「この会場で50%なら350人程度。100人ぐらいはスタッフなので、お客は200人ぐらい。プロモーターは損してまで興行できない」と今後に楽観的ではない。9月の中日本決勝は観客を入れてやりたいと抱負を語っていた。

 安河内剛事務局長は「ホッとした」といいつつ、「今日は再開後初試合なので、足りないところもあった。反省点等を集約して、次に活かしたい」と慎重なコメント。選手たちに練習環境や試合前の隔離の問題等についてアンケートをとり今後に向けて改善していく意向を示していた。

■試合結果(中日本新人王予選=4回戦)
ミニマム級
松本幸士(HEIWA)[2-1]星野裕貴(中日)

フェザー級
宮崎裕也(薬師寺)[TKO1回37秒] 山田竣介(伊豆)

S・フェザー級
小暮経太(中日)[TKO1回2分29秒]中根啓太(天熊丸木)

S・ライト級
近藤璃空(緑)[TKO1回1分26秒] 村田望(岐阜ヨコゼキ)

S・ライト級
中村力也(とよはし)[TKO3回2分30秒] 北川 仁暉(唯心)


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