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賑やかさ取り戻しつつある米国リングの実情

再会した海外リング ショータイムが苦境を逆手に 
賑やかさ取り戻しつつある米国リングの実情

2020年8月16日 18時09分

 トップランク社が先陣を切ってラスベガスで再開した米国のリング・シーン。これにGBP(ゴールデンボーイ・プロモーションズ)、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)も続き、いよいよ重要試合が決まり始めている。賑やかさを取り戻しつつあるようにもみえるが――。=ボクシング・ビート9月号より=

ショータイムの主軸、チャーロ兄弟

 PBCが有料チャンネルのショータイムで中継する8月以降のイベントを一気に発表した。好カードのラインナップだ。そしてショータイムは起死回生の復活を遂げたと言えるのではないだろうか。

 昨年の暮れ、同局がボクシング中継から撤退する噂が流れていた。その1年前にライバルだったHBOが看板を下ろしたのに続き、ショータイムも時代の波に飲み込まれるのではないかと囁かれた。

 そこにやってきた未曾有のコロナショック。絶体絶命に思えたが何が幸いするかわからない。不謹慎な言い方だが、ショータイムは苦境を逆手に取ったかたちだ。

 軒並みイベントが中止され、スポーツコンテンツが途絶えたのはどこの局も同じ。スポーツが番組の主軸ではないショータイムはダメージが少なかった。年間予算のほとんどが残り、今後のイベントに回すことが可能に。それが好カード締結を促進したのだ。

 PBCの試合は以前から地上波のFOXと系列のFS1でも中継されている。そのスケジュールも注目されるが、12月までのショータイムはファン垂涎のカードが並んでいる。

 まず目を引くのは9月26日のジャモール&ジャーメル・チャーロ兄弟のダブルヘッダーだ。

 双生児の兄WBCミドル級王者ジャモール・チャーロ(米)がダニエル・ジェイコブス、ゲンナジー・ゴロフキンと接戦を繰り広げたセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)と防衛戦。セミ格で暫定王者から昇格したWBA・S・バンタム級正規王者ブランドン・フィゲロア(米)がダミアン・バスケス(米)の挑戦を受ける。

 一方、弟のWBC・S・ウェルター級王者ジャーメル・チャーロ(米)は1月に番狂わせでWBA&IBF王者となったジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)と3冠統一戦が組まれた。またセミでWBA・S・ライト級正規王者マリオ・バリオス(米)がライアン・カール(米)と防衛戦を行う。

 これに、サポーティングカードはそれぞれ世界王座挑戦者決定戦になるもよう。3試合ずつ2つのイベントを、別料金を徴収するPPVで全米に中継する。コロナ危機の中、視聴者の負担が増えるPPVに対する風当たりは強い。それでもショータイム・スポーツのスティーブン・エスピノサ社長は「我々は新しい価格を提案しようと思う。でもこれらのカードは最近のPPVイベントよりも良質なものになる」と鼻息が荒い。

 年末までの重要試合を一気に発表したPBCほかGBP、トップランクなどの動きも。「海外リングこれからの注目試合を一挙紹介」記事全文は発売中のボクシング・ビート9月号に掲載しています。アマゾンでもご購入いただけます→https://amzn.to/2Px7iLV

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