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エストラーダ、ロマゴン、井岡、アンカハス…

S・フライ級まとめ ベルト統一狙う王者たちの思惑 
エストラーダ、ロマゴン、井岡、アンカハス…

2020年11月10日 11時20分

 WBO世界S・フライ級チャンピオン、井岡一翔(Ambition)が大みそかに田中恒成(畑中)の挑戦を受けることになり俄然盛り上がってきたS・フライ級。エストラーダ、ロマゴンらタレントがひしめくS・フライ級戦線を今一度おさらいをしてみよう。

左からアンカハス、エストラーダ、ロマゴン、井岡

■S・フライ級世界王者
WBAスーパー ローマン・ゴンサレス(帝拳=ニカラグア)
WBA ジョシュア・フランコ(米)
WBC フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
IBF ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)
WBO 井岡一翔(Ambition)

 井岡がターゲットにしているエストラーダ、ロマゴンは名実ともにこの階級を牽引する存在だ。ともに直近の試合に勝利し、2012年以来となる再戦に意欲を見せている。ファイトマネーがネックとなり交渉がまとまらない可能性もあるが、両選手ともにキャリア後期を迎えており、このチャンスを逃すまいという気持ちは強いだろう。

 このツートップのライバルが前WBC王者のシーサケット・ソールンビサイ(タイ)だ。無敵だったロマゴンに2連勝して株を上げ、エストラーダとは1勝1敗。WBC1位にランクされており、エストラーダに挑戦する権利を持っているが、ロマゴン戦を優先させようというエストラーダ陣営に譲歩し、その勝者との対戦を目論んでいると報じられた。

 ここに割って入りたい井岡は「ベルトを持っていた方がいいと思った」と語るように3階級制覇王者の田中に勝利することが絶対条件だ。逆に田中が勝利すればアメリカ進出の夢が膨らむだろう。両者にとって今後のキャリアを左右するとても大事な一戦になるのは間違いない。

 7月にアンドリュー・モロニー(オーストラリア)を下してWBA正規王座を獲得したフランコは今週末14日、再戦条項のあったモロニーとのダイレクトリマッチに臨む。

 IBF王者アンカハスは防衛戦の見通しが立っていないが、延期となっているジョナサン・ハビエル・ロドリゲス(メキシコ)との指名試合が義務づけられている。これとは別にアンカハスとモロニーは同じトップランク傘下でマッチメークがしやすく、GBPにプロモートされるフランコとアンカハスの対戦についても、トップランクのボブ・アラム氏は「問題ない」と過去に発言。こちらはWBCとは別の軸で盛り上がる可能性がある。

 また、18年大みそかに井岡を小差判定で下してフィリピン人3人目の4階級制覇を達成したベテランのドニー・ニエテス(フィリピン)も現役続行を表明しており、これらの争いに加わろうとしている。

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