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不利予想を覆した“打点の焦点をずらす防御”
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2021年2月19日 金曜日

2020年新鋭賞 三代大訓が飯田覚士さんと対談 
不利予想を覆した“打点の焦点をずらす防御”

 伊藤雅雪(横浜光)とA-SIGNプロモーションが仕掛けた国内ライト級ウォーズで伊藤を破って勝ち上がった三代大訓(ワタナベ)を飯田覚士さんが直撃した。伊藤戦で「燃え尽きた」なんて言いつつ、次戦はライト級の3本のベルトを持つチャンピオン吉野修一郎(三迫)に対戦を呼び掛けており、しばらく目が離せない男だ。=ボクシング・ビート3月号より=

飯田 試合前は周りからいろいろと言われたでしょう。伊藤が優位だとか、いや三代がやるんじゃないかとか。自分的にはどうだったの。

三代 すごい厳しい勝負になると。負け方はいろいろあっても、自分が勝つなら接戦で、それも10回やって1回2回3回程度だろうと思ってました。

飯田 その1回をホントにたぐり寄せた感じだ。
三代 どうやってそれをたぐり寄せようかなと考えてました。

飯田 「ジャブを工夫した」と言ってたね? 気配を消す、だっけ。

三代 殺気を消す、ですね。モーションをなくしたという意味なんですけど、ハイ。伊藤選手は見切りがよくてパンチをもらわないから、どれだけ速く打っても当たらないだろう、だったら反応できないタイミングで打つしかないと思ったんです。そこに磨きをかけたのが今回の試合です。

飯田 ふむ。

三代 間とタイミングで、出せば必ず当たるタイミングを狙う。速いパンチというよりは、相手がよけられない意識の間を打つ。「いま当たるかも」で打ったら遅いと思ったんです。そう思った時にはもうパンチが出てるようにしたかった。自分の意識の外ですね。

飯田 練習の段階からつかめた感じだったの?

三代 いや、半信半疑ですよ。それぐらい強い相手だと思ってましたから。一筋縄ではいきませんし、このジャブも当たらない可能性があると思っていました。

飯田 まずはジャブを当てることが、ギリギリの勝負で勝利をたぐり寄せるカギだったのかな。

飯田 ジャブの使い方以外で伊藤雅雪対策はあった?

三代 たくさんあったんですが、お互いにパンチをもらわないスタイル同士、むしろ似てると思ってたんですよ。僕の上位バージョンが伊藤選手と。

飯田 ふむふむ。

三代 そんな派手な殴り合いにはならない、10回やってもならない。ずっと斬り合いみたいな、行きたくても行けないんですね。お互いが一瞬のパーンと切る術を持ってるし、お互いがそれをちらつかせているわけですから。

飯田 なるほど。

三代 そこで何が差をつけるのかと考えたら、ノーモーションもそうだし……。まず見切りについては、目がいい伊藤選手のほうが上なんですよ。だったら僕はどう超えていくか、考えたのは距離感です。体全体の、脚で操る距離感が僕にはある。そのディフェンスの仕方なんですが、伊藤選手は結構前で自分の目でよける。そこだと競り負けちゃう僕は、それプラス、距離でのセンチ単位のディフェンスをすること。

飯田 ほう。

三代 伊藤選手が打ちたい時にちょっと大きく下がる。すると距離が遠くなるから伊藤選手は大きく踏み込もうとしてくる、その時僕はちょっと前に出て……みたいな。打点の焦点をずらすようなディフェンスを心掛けました。

飯田 フーーーム……(感心して)大正解だね、大正解……

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