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元プロボクサーの死刑囚 袴田巌さんに真の自由を! 全国集会開催

2021年3月24日 17時23分

 元プロボクサーで無罪を訴え続ける死刑囚、袴田巌さんを支援するグループが24日、東京の衆議院第二議員会館で全国集会「無実の死刑囚 袴田巌さんに真の自由を!」を開催。日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会のメンバーが参加した。

 集会には全国の支援者ら100人が集まった。自らも冤罪を訴え国と戦った経験を持つ鈴木宗男・参院議員、長女の鈴木貴子・衆院議員があいさつに。ボクシング界は委員会の新田渉世会長、シュウジムの松岡修会長、イマオカジム(協会非加盟)の今岡武雄会長が出席した。

 登壇したメンバーは、委員の元王者らがセリフを吹き込んだ協会製作の袴田さん漫画『スプリット・デシジョン』のweb版や袴田事件をアピールしたカレンダーを紹介。新田会長が「いまこそ大きな声を上げていきましょう」と参加者に訴えて締めた。

 30歳のときに強盗殺人放火罪などで逮捕された袴田さんは現在85歳。いまだ死刑囚の肩書きは取れず、無罪を訴え続けている。裁判は昨年12月、最高裁が裁判のやり直しを認めなかった東京高裁の決定を取り消し、東京高裁に再び審理をするよう命じた。

 裁判は犯行着衣とされる5点の衣類に付着した血液の色が焦点になっている。衣類は事件の1年後にみそ工場のみそタンクの中から発見された。当時の写真では、シャツに赤い血がはっきりと付着しているが、みそに血のついた服を漬けるとメイラード反応により黒くなる、というのが弁護側の主張。つまり証拠品の衣類は“ねつ造”というわけだ。

 2014年の静岡地裁決定は証拠品のねつ造の可能性を指摘し、袴田さんを釈放と再審開始を決定した。しかし、検察がこれを不服としたため、審理は静岡地裁→東京高裁→最高裁→東京高裁と長引いている。

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