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あす日本L・フライ級王座決定戦 芝力人と岩田翔吉が世界目指して同級生対決

2021年9月10日 18時46分

 空位の日本L・フライ級タイトルをかけた一戦はあす後楽園ホール「ダイナミックグローブ」で行われる。10日の前日計量は同級1位の芝力人(真正)と同級2位の岩田翔吉(帝拳)ともにリミットの48.9キロでクリア。両者が口をそろえて「価値がある」と言う日本チャンピオンベルトをかけた争奪戦だ。

芝(左)と岩田は同級生対決

 この王座は矢吹正道(緑)が世界挑戦に伴い返上したもの。その矢吹に以前敗れている近畿大出身の芝(5勝3KO1敗)は「あの一戦で僕は変わったと思っている」と成長をアピール。関西の真正ジムに移って2戦目で訪れたチャンスに、100ラウンド近いスパーリングをこなすなど大張り切りだ。

 一方、早稲田大出身の岩田(6勝4KO)は落ち着いた表情ながらこちらも「世界以外だと一番欲しかったベルト。気合い入っています」と内心は熱い。アマチュアからプロに転向して初戦はアメリカでこなすなど、舞台慣れしている。元王者の粟生隆寛トレーナーとコンビを組み、プロ初のタイトル獲りに「準備したことをしっかり出してKOで勝ちたい」と語った。

 芝と岩田は互いにスピードと瞬発性を生かしたスタイルで試合は面白そう。また同じ“1995年世代”でもある。アマチュア時代にちゃんと会話したことはないというが、互いの存在は認識していた。そのあたりの意識が試合に影響を及ぼす可能性も、なくはない――!?

こちらは再戦となる永野(左)と別府

 あすは2試合が中止となって3試合が行われる。第1試合は“浪速のロッキー”赤井英和さんの長男、赤井英五郎のデビュー戦(東日本新人王戦)。セミは日本ウェルター級最強挑戦者決定8回戦で、前日本王者の永野祐樹(帝拳)と前WBOアジアパシフィック王者の別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)がぶつかる。両者は18年10月の日本タイトル挑戦者決定戦で対戦し、永野がダウンを奪って判定勝ちしている。写真=帝拳ジム提供

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