渦中の2階級王者バルデス、コンセイサンに競り勝つ WBC・S・フェザー級V1
2021年9月11日 16時20分
2021年9月11日 10時52分
WBO世界フライ級タイトルマッチが10日(日本時間11日)、米アリゾナ州ツーソンのカジノデルソルで行われ、チャンピオンの中谷潤人(M.T)が挑戦者1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回32秒TKO勝ちを収めた。
まだ日差しの残る屋外リングで長身サウスポーの中谷が躍動した。初回、ロングレンジから左ストレートを決めるとアコスタが鼻から出血。2回、中谷は激しく鼻血を出すアコスタの返り血を浴びながら、積極的に左ストレートを内から外から打ち込み、接近戦でも長いリーチをうまく折り畳んでシャープに左右のボディブロー、顔面へのフックでアコスタを追い込んでいく。ドクターチェックが入ると、中谷はさらにギアを上げた。
豪腕アコスタもただやられっぱなしではいられない。中谷のブロックに阻まれながらも強打を振るい、2回終了間際、接近戦で中谷に右を決めて反撃の狼煙を上げたかに見えたが、これが唯一といっていい見せ場となった。
中谷は3回も圧力をかけて挑戦者を追い込んだ。アコスタの出血がひどく、ドクターチェックが再び入る。もはや試合は中谷のワンサイドという様相だ。4回が始まってほどなく、アコスタの出血がひどいと見た主審が試合を止めた。
中谷は試合後のテレビインタビューで「(相手の鼻が折れてストップは珍しい?)いいタイミングで鼻に入った。最初のラウンドで入ったのでペースをつかんでいけたと思う。最初のストップで折れたかなというのは分かりました。自分のボクシングを観てもらって(客席が)沸いてくれていたのでいい勝ち方ができたと思う。(今後はどうしたい?)統一戦をやりたいという気持ちが強いです」と語った。
昨年11月、後楽園ホールの王座決定戦でジーメル・マグラモ(フィリピン)を下してWBOフライ級王座について中谷は初防衛に成功。アメリカデビュー戦で存分に実力をアピールし、全勝レコードを22勝(17KO)に伸ばした。
敗れたアコスタはエルウィン・ソト(メキシコ)にWBO・L・フライ級王座を奪われて以来、3試合ぶりの敗戦。戦績は22勝21KO3敗となった。Photos by SUMIO YAMADA
■フライ級世界王者
WBA アルテム・ダラキアン(ウクライナ)
WBC フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)
WBC暫定 マックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)
IBF サニー・エドワーズ(英)
WBO 中谷潤人(M.T)
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