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訃報 アマの名選手・プロジム会長 古口哲さん死去 鬼塚勝也ら手がける

2021年11月12日 14時34分

 アマチュア時代に61連勝をマークするなど名選手として知られ、プロで古口ボクシングジムの会長も務めた古口哲さん(写真)が亡くなっていたことが、複数の関係者の証言から明らかになった。63歳だった。

 古口さんは栃木県今市市出身。アマチュアでは作新学院高校から日本大学で活躍し、1970、71年と全国高校総体(インターハイ)のフライ級で連続優勝。日本大学に進んだ直後まで当時日本記録の61連勝をマークした。

 79年にプロ転向を表明するものの、国際ジムと契約した後に他ジムとの二重契約が発覚してトラブルとなり、最終的には協栄ジムに移籍。この時のゴタゴタは同じ作新学院の怪物になぞらえて「ボクシング版江川騒動」などと騒がれた。

 騒動でデビューが約2年遅れたこともあり、プロでは無冠のままに終わった。85年の日本J・フェザー級王座挑戦では六車卓也(後の世界王者)にダウンを与えながら5回TKO負けを喫し、これを最後に引退した。プロ戦績は11勝10KO7敗1分。

 その後は協栄ジムのトレーナーとなり、世界王者の鬼塚勝也を担当したことで大きな評価を得た。96年に東京・板橋に古口ジムを興し、和気慎吾を世界挑戦するまで育てたが、その後師弟関係が悪化しコンビを解消していた。コロナ禍の進んだ昨年9月に東日本ボクシング協会に古口ジムの休会届を出してボクシング界から離れていた。

 なお死亡日と死因については諸説あり、「1週間から10日前」つまり11月はじめという説もある一方で「10月末」と語る関係者もいる。都内のアパートで亡くなっていたのを発見されたのは確かのようだが、これも「ほとんど食事もとっていなかった孤独死」という関係者もいれば「風呂場で亡くなっていたと聞いた。大の風呂好きだったから」という声も。現時点でこれ以上のことは分かっていない。

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