元3階級制覇王者のホルヘ・リナレス（ベネズエラ＝帝拳、写真）があす19日、ロシアのエカテリンブルクでWBCシルバー・ライト級タイトルマッチに臨む。前日計量で挑戦者のリナレスはリミットの135ポンド（61.2キロ）、王者ザウル・アブドゥラエフ（ロシア）が134.25ポンド（60.8キロ）で合格した。

　WBC6位にランクされる36歳のリナレス（47勝29KO6敗）は昨年5月、WBC王者デビン・ヘイニー（米）に敗れてからの再起戦。今回の試合に向けては日本で同門の世界ランカー、中谷正義らとスパーを重ねて調整を重ねた。目指す王座返り咲きに向けて負けられない試合となる。

　WBC4位、27歳のアブドゥラエフ（14勝8KO1敗）にとって地元に実績のあるリナレスを迎えるビッグチャンス。格上のリナレスを叩いて19年9月のヘイニー戦に続く世界タイトル挑戦を目論んでいる。

　試合の模様はESPN+で全米に放映される。日本ではWOWOWで3月28日の放送が決まった。