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前OPBFバンタム級王者の中嶋一輝と桑原拓が初回KOで再起 津川龍也は日本ユース王座獲得

2022年3月8日 20時06分

「第86回フェニックスバトル」が8日、後楽園ホールで開催された。メインに出場の前OPBF東洋太平洋バンタム級王者の中嶋一輝とセミに出場した日本フライ級12位の桑原拓が勝利。前戦のタイトルマッチで初黒星を喫した2人が再スタートを切った。

 日本ユースS・バンタム級タイトルマッチは、挑戦者の津川龍也(ミツキ)が王者の石川春樹(RK蒲田)に7回TKO勝ちで新チャンピオンに輝いた。

中嶋は「KOを狙いすぎ」と反省して臨んだ再起戦で初回KO勝ち

◇56.0キロ8回戦
中嶋一輝(大橋)[KO1回3分0秒]川島翔平(真正)
 日本S・バンタム級6位の中嶋は昨年10月、栗原慶太(一力)にTKO負けでプロ初黒星。OPBFバンタム級王座を失って以来のリングとなった。どっしり構えるサウスポーの中嶋が左を狙い、動く川島がフェイントをかけながら右を狙う慎重な立ち上がり。ところが初回終了間際、中嶋が左を外側から打ち込むと、川島がキャンバスにゴロリ。目を痛めたような仕草の川島は立ち上がることができなかった。中嶋は11勝9KO1敗1分。川島は18勝4KO7敗2分。

中嶋「前負けてしまった復活できてよかった。もう2度目負けられない感じで緊張したけど勝てて良かった。この階級で日本でも東洋でも挑戦してチャンピオンになりたい。

桑原は一気に勝負を決めた

◇フライ級8回戦
桑原拓(大橋)[TKO1回32秒]久野喬(スターロード)
 桑原が日本フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に敗れた昨年7月以来のリングに上がった。フィニッシュはあっという間に訪れた。サウスポーの久野に桑原が左フックを見舞うと、これが効いた久野がフラついた。桑原は一瞬動きを止めたようにも見えたが、次の瞬間ラッシュ。倒れた久野は立ち上がったが、主審は迷わず試合を止めた。桑原は9勝5KO1敗。久野は6勝3KO6敗1分。

2人は大橋会長の57歳の誕生日に初回KO勝ちをプレゼント

◇日本ユースS・バンタム級タイトルマッチ8回戦
津川龍也(ミツキ)[TKO7回2分44秒]石川春樹(RK蒲田)
 王者の石川(日本同級23位)が挑戦者に津川(日本同級17位)を迎えて初防衛戦。上背のある津川が鋭いジャブで先制した。石川は右クロスで対抗したものの、津川のジャブが上回る。2回、津川は左ボディを効かせて一気に畳みかけた。打ち合ってピンチをしのいだ石川は3回、接近戦を仕掛けるものの、津川は近距離でも強さを発揮した。

津川(右)はジャブ、右ストレートがキレにキレていた

 4回も津川ペースかと思いきや、今度は石川が左フックを決めて一気に攻勢に出る。津川はクリンチでしのいだ。津川は5回から距離を意識し、ジャブと右ストレートで再びペースを握る。石川は打撃戦を仕掛けていくものの、被弾が多くて苦しい。7回、津川が右ストレート、左フックを決めてさらに優勢に立つと、赤コーナーからタオルが投入された。全日本新人王に続いて日本ユース王座を獲得した21歳の津川は「さらに上を目指したい」。戦績は9勝5KO1敗。22歳の石川は9勝7KO4敗。

 試合後、大橋会長はリングサイドで試合を観戦していたバンタム級世界2冠王者、井上尚弥から「スパーリングパートナーに呼んでもらえますか?」とラインが届いた話を披露。早速、津川陣営に伝えたという。

安達はボディ一発で甲斐を沈めた

◇71.0キロ8回戦
安達陸虎(大橋)[KO6回1分26秒]甲斐斗志広(宮崎ワールド)
 日本ウェルター級8位の安達と36歳のベテランサウスポー甲斐の一戦。回転力と機動力で上回る安達が右ボディストレート、左フックを打ち込み、2回には右を顔面に打ち込んで甲斐をコーナーに追い込んだ。優勢の安達は右ストレート、左フックを断続的に決めるが、体格のいい甲斐も左ストレート、左アッパーを繰り出して粘る。しかし6回、安達が右ボディアッパーを突き上げると、甲斐がひざをついて悶絶。10カウントとなった。安達は16勝12KO3敗。6勝2KO14敗2分。

◇53.0キロ8回戦
湊義生(JM・加古川)[TKO2回1分50秒]興法裕二(新日本木村)
 スピードで上回る湊がスタートからサウスポーの興法にボディ打ち、左フックを見舞った。ラウンド終盤には距離を詰めてコンビネーション。興法も接近戦では手を出して抵抗した。2回、湊は攻撃の手を緩めず、連打で興法を追い込むと、左ボディで興法がロープ際に沈んだ。再開後に湊が攻めたところでストップ。湊は10勝5KO5敗。興法は10勝3KO8敗2分。

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