元日本王者の岡田誠一 “83歳対決”劇的勝利 アマ10冠の今永虎雅は2連続KO勝ち
2022年8月26日 20時47分
2022年8月26日 16時15分
タイのナコンラチャシマで31日、WBCミニマム級王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)に挑戦する同級14位の田中教仁(三迫)が26日、タイへ出発前に成田空港でメディアの取材に応じた。
田中は20年3月、同地でWBAスーパー王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)に挑戦して敗れて以来、2度目の世界挑戦。「屋外での試合は想定していた通り。暑さ対策で日中に走っていたけど、雨季で雨が降れば涼しいという情報もある。でも相手も人間。暑いなら暑いでそれは望むところ」と力強くコメントした。
余裕を感じさせるのは、タイでの世界戦を既に経験しているからだ。「何も勝手が分からなかった」という前回は、ほしいものがなかなか手に入らず、カップ麺ひとつで1日を過ごしたり、ブラックのコーヒーを買ったつもりが甘かったりと戸惑いの連続。今回は食材や調理器具をしっかりそろえて万全の準備を整えた。
37歳6カ月での挑戦は勝てば日本人選手の世界タイトル獲得で最年長記録を更新する。田中自身、今回の試合をラストチャンスと位置づけ、「今までは人生をかけるまでのモチベーションができなかったけど今回はできた。死ぬ覚悟ができた」と並々ならぬ決意だ。
今週火曜日にはWBC・L・フライ級王者、寺地拳四朗(BMB)と最後のスパーリングを行い、「殺しに来てくれ」と後輩の世界王者に要望。これにこたえて全力でつぶしにきた拳四朗との3ラウンドのスパーリングは「ジムのみんなが見守る中、感動的な内容だった」(三迫貴志会長)。最高の打ち上げを終えて日本を旅立つことになった。
タイでの世界タイトルマッチは日本選手にとって大きな鬼門だが、「パンヤ選手を倒すことだけに集中している。何としても倒しきりたい」とKO勝利による快挙達成を誓った。今のところ試合は現地時間の19時ごろ、日本時間で21時ごろに始まる予定だという。
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