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元日本王者の岡田誠一 “83歳対決”劇的勝利 アマ10冠の今永虎雅は2連続KO勝ち

2022年8月26日 20時47分

 武居-アポリナル戦のセミで行われたS・フェザー級8回戦は岡田誠一(大橋=日本19位)が高畑里望(ドリーム=16位)に最終8回36秒TKO勝ち。あとのないベテラン同士の対決で元チャンピオンがドラマチックに勝ち残った。

高畑をフィニッシュした岡田

 岡田が40歳、高畑が43歳の高齢カードとしても注目された一戦。出だしは高畑が慣れた様子で左ジャブ、アッパーの迎撃。接近を拒まれる岡田がそれでも近づくところにスムーズにヒットし続けた。2回には、高畑の右ストレートを受けた岡田はこらえきれずダウンを喫する。

 前途に暗雲漂う岡田だが、勝負をあきらめず左ボディ打ちを軸に前へ。このプレスが利き始め、下がりながら迎撃する高畑の被弾も目立つようになった。以降はベテラン同士の消耗戦の様相を呈し、ダウンの分だけやや高畑優勢といった状況で突入した最終回に劇的なフィナーレが待っていた。

 コーナー際で岡田の右が当たり、高畑の長身がごとりと落ちたのだ。ダメージを見てとった主審が即座に試合を止め、岡田の勝ちが告げられた。

 「どっちが負けても最後。本当に負けられなかった」と語った岡田は23勝14KO7敗2分。「ここまできたら最高齢チャンピオンを狙います」と付け加えていた。観衆の拍手で送られた高畑は17勝7KO11敗1分。

デビュー2連勝の大物今永

◇ライト級6回戦
今永虎雅(大橋)[KO4回3分00秒]ジョン・ローレンス・オルドニオ(比)
 アマチュアで通算113勝13敗、計10度もタイトルを獲得したサウスポー、今永のデビュー2戦目。

 開始から今永はシャープな右ブローでプレス。時にワイルドに体ごと強振してきたり、そうかと思えば引いてみたりのオルドニオ(7勝4KO3敗1分)は決してやりやすい相手ではなかった。それでも今永のボクシングはばらけず、要所で左ストレートを的確に打ち込んでリードした。

 4回終了間際、今永が左ボディをヒット。一度はこらえたオルドニオだが、これに耐えて出たところに再び今永の左ボディがめり込むと、苦悶の表情でダウンした。杉山主審のテンカウントで試合終了。今永はこれでデビュー2連続KO勝ち。冷静な試合運びとバランスのたしかさも印象的だった。

◇51.0キロ6回戦
豊嶋海優(大橋)[TKO1回2分59秒]アッカポン・ヌガムカエオ(タイ)

◇S・フライ級6回戦
富岡浩介(REBOOT.IBA)[KO5回39秒]ケーシー・プラチャンダ(角海老宝石)

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