L・フライ級2団体統一王者の寺地拳四朗 新鋭の粘りに苦しみながら9回TKO勝ち
2023年4月8日 21時23分
2023年4月8日 20時25分
8日、東京・有明アリーナで行われたWBA世界バンタム級王座決定戦は同級1位の井上拓真(大橋)が同級2位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)に12回3-0の判定勝ち。ダウンシーンはなくスコアは118ー110、117ー111、116ー112。これで井上は兄の尚弥が返上したバンタム級4王座の1つを継いだ。
約2年ぶりにバンタム級に戻った井上の体は、やはりこれまでよりもシャープな印象。ソリスの独特の右に井上がすばやく右ストレートを合わせてスタートしたバトルは、序盤は互いに相手の間合いを探りながら、きびきびとしたペースだった。ソリスのぎこちなさを伴ったリズム、攻撃に対し、井上は左をさしながら脚を運んでうまくラウンドを重ねていく。
4回、ソリスが開始ゴングと同時に攻勢。試合の流れを一度強引に変えようとする老練なソリスらしい戦法だったが、井上はコーナーを背負いつつ落ちついてカバー。ここを脱出すると再び間合いをリセットしてソリスの空振りを誘い始めた。
5回、ハプニングが起きた。偶然のバッティングで井上が左マブタから出血。傷の悪化が心配される中、6回はソリスが調子づいて攻めた。井上は相変わらずソリスに空振りさせるが、ディフェンスの時間が長い。7回は再び井上の攻撃シーンが増えた。
井上がスマートなリズムをつくる一方、ソリスも変わらず攻め口を探してアタックを続行。そこに井上の右カウンターが当たる場面が何度もあるが、打ちながら前へくるソリスの圧力をしっかりと断ち切るのは容易ではない。それでも井上は試合運びが危なげなく、最後まで動きをキープして勝利のゴールテープを切った。井上は当然としても、ソリスも年齢(41歳)を感じさせない動きだった。
「兄の返上したベルトを獲ることができてホッとしています」と井上は語っていた。WBC暫定に続く王座を獲得した井上は18勝4KO1敗。ソリスは35勝16KO7敗1分1NC。
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