April
26
Friday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

19°C Rain
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 協栄ジム体制一新、新代表に元世界王者の坂田健史氏

協栄ジム体制一新、新代表に元世界王者の坂田健史氏

2015年5月21日 14時46分

 協栄ジムが21日、都内のジムで記者会見を開き、同ジムOBで元WBA世界フライ級王者の坂田健史氏を代表に据えてジムの再興を図ると発表した。金平桂一郎会長は会長職にとどまるが「側面からバックアップする」立場になるという。

協栄ジムに坂田新代表、金平会長は一歩退く(ボクシングニュース)
左から新井マネ、坂田代表、金平会長、萩原トレーナー

 協栄ジムは1959年、金平会長の実父である金平正紀氏が「金平ボクシングジム」を創設したのが始まり。99年の正紀氏死去に伴い、桂一郎会長がジムを引き継いだ。これまで国内ジム最多となる12人の世界王者を輩出するなど、有数の名門ジムとして存在感を発揮してきた。しかし2013年に佐藤洋太がWBC世界S・フライ級王座から陥落すると、その後は次世代の若手選手が思うように育たず、財政面でも苦境に立たされていると伝えられた。

 金平会長は「34歳で先代から受け継いだときも選手層が薄かったが、あのときは私にも若さがあり、坂田や佐藤修を世界チャンピオンに育てる自信があった。いま50歳となり、この現状を見ると、現場経験のある若い人がジムを盛り上げるのがいいと考えた」と体制一新の理由を語った。

 35歳の坂田代表は協栄の生え抜きで、WBA世界フライ級タイトルを4度防衛した元世界王者。10年に引退し、現在は東京都稲城市議会議員を務めている。会見で坂田代表は「先代の最後を知っている人間として、協栄ジムに冬の時代が到来しているという印象を持っていた。チャンピオンがいないし、週刊誌に記事が載ったり、よくないイメージが先行している。協栄ジムを昔のように活気のある、日本一のジムにできるようお手伝いしたい」と抱負を語った。

 金平会長は坂田代表の現役引退時から後継候補と考えていたが、このときは坂田代表が市議会議員に立候補する話もあって立ち消えに。今年に入ってあらためて要請した結果、今回の発表にいたったという。現状では、坂田代表がクラブオーナーライセンスを取得するまでに最低3年ほどかかることから、当面は金平会長、坂田代表の体制でジムを運営していく。国内の興行やジムの切り盛り、選手の発掘などを坂田代表が、経験がものを言う世界戦交渉などを金平会長が担当する。将来的に坂田代表が会長に昇格するかは、今後の動向次第だという。

Related article
関連記事