2015年12月20日日曜日

全日本新人王決定戦 東軍が勝ち越し、MVP市村蓮司

 第62回全日本新人王決定戦が20日、後楽園ホールで行われ、12階級で2015年の新人王が決まった。最優秀選手賞はS・バンタム級の市村蓮司(RK蒲田)、技能賞はS・フライ級の梶楓(帝拳)、敢闘賞はフライ級の坂本真宏(六島)が選ばれた。東軍が8勝、西軍が4勝だった。

◇ミニマム級5回戦
小浦翼(E&Jカシアス)[3-0(49-45、50-44×2)]北村流生(六島)
 サウスポー北村に距離をつぶされ、思うようなボクシングができない小浦だったが、2回に左フックをカウンターで決めてダウンを奪った。小浦は3回にもカウンターを何度も決め、北村はフラフラになったが、最後まで気持ちを切らさず抵抗を続けた。小浦は6勝3KO。北村は6勝1KO2敗。

◇L・フライ級5回戦
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)[3-0(48-47×2、49-47)]細谷大希(角海老宝石)
 両者ともに接近して手を出し合うが、ともに決定打を欠いて試合は拮抗。よりボディブローを決め、単発ながら右もヒットさせた阿久井に軍配が上がった。阿久井は6勝2KO1分。細谷は4勝1KO1敗1分。

◇フライ級5回戦
坂本昌宏(六島)[TKO3回2分7秒]志賀弘康(石神井S)
 大阪市立大工学部生という肩書きを持つ坂本は、1、2回と志賀のワンツーに苦しむシーンもあったが、3回にボディ攻撃から右ストレートを効かせると、志賀の反撃をやりすごし、最後はアッパーを決めて志賀をキャンバスに沈めた。来年は大学院生になってボクシングを続けるという坂本は6勝4KO。志賀は6勝3KO1敗。

◇S・フライ級4回戦
梶楓(帝拳)[KO1回2分25秒]井上太陽(広島三栄)
 井上がスタートから飛ばしたが、梶も負けていなかった。回転の速いコンビネーションで打ち合いを制し、右カウンターを決めて最初のダウンを奪うと、立ち上がって猛烈に攻めてきた井上を再度沈めてKO勝ちした。18歳の梶は4勝3KO。井上は4勝3KO2敗。

◇バンタム級5回戦
武田航(角海老宝石)[3-0(48-46、50-45×2)]清瀬天太(姫路木下)
 長身サウスポーの武田は初回に左ストレートでダウンを奪った。その後も足を使いながら左ストレート、右フックを単発ながらヒットし、追い上げを図る清瀬のアタックを振り切った。武田は8勝2KO1分。清瀬は7勝1KO2敗1分。

◇S・バンタム級5回戦
市村蓮司(RK蒲田)[KO1回1分36秒]金井隆明(ロマンサ雅)
 市村が金井を追い詰めるまでに時間はかからなかった。グイグイと圧力をかけて最初に左を効かせると、連打で一気に金井をキャンバスへ。さらに続く場面でラッシュをかけ、最後は右でフィニッシュした。市村は6勝5KO2敗。金井は7勝3KO4敗。

◇フェザー級5回戦
萱沼徹平(帝拳)[引き分け1-0(49-46、47-47×2)]仲里周磨(ナカザト)
 ガードを固めながらも強打をブンブンと振っていく萱沼に対し、元OPBF・S・バンタム級王者の仲里繁会長を父に持つ仲里も、足を使いながら手数を出して応戦。しかし偶然のバッティングで仲里が左目上部をカットし、ドクターチェックが終わった直後、萱沼の左フックが炸裂して仲里がダウンした。
 仲里が萱沼のラッシュを何とかやりすごすと、ここから試合は激しい消耗戦となった。仲里がボディ攻撃を軸に反撃すれば、萱沼も左右のフックで仲里をグラつかせる。最後までその状態が続き、両者ともにダメージと疲労で激しく消耗して試合を終えた、判定の結果は引き分けに。ドローをつけたジャッジ2人が優勢点を萱沼に与え、萱沼が全日本新人王となった。萱沼は6勝4KO1分。仲里は5勝4KO1分。

◇S・フェザー級5回戦
中谷有利(グリーンツダ)[負傷判定4回2分18秒3-0(38-37、39-36×2)]石川元希(M.T)
 無敗の強打者対決は、中谷が3回に右を正面から決めてサウスポー石川をキャンバスに突き落とした。石川はパンチで右眼を痛めたような仕草を続けていたが、4回に偶然のバッティングで鼻を痛めて試合終了となった。中谷は8勝5KO。石川は7勝5KO1敗。

◇ライト級5回戦
中嶋龍成(山龍)[3-0(48-47、49-47、49-46)]松村智昭(グリーンツダ)
 サウスポーの中嶋は懐が深く、ステップインしてワンツーを決めたい松村に思うようなボクシングをさせなかった。中嶋は手数こそ少なかったものの、タイミングのいい左をいくつか決め、小差の判定勝ちを手にした。中嶋は8勝3KO1敗。松村は6勝3KO1敗。

◇S・ライト級5回戦
藤田光良(鹿児島)[3-0(48-47×2、49-47)]河田伸二郎(宮田)
 サウスポーの藤田が河田のプレスをよく守り、2回に左ストレートを効かせて後退させた。3回は右フックのカウンターを決めて河田はダウン寸前。河田はその後パワーで反撃したが及ばなかった。藤田は8勝3KO2敗。河田は5勝5KO2敗1分。

◇ウェルター級5回戦
永野祐樹(帝拳)[KO1回2分10秒]ジラフ麒麟神田(千里馬神戸)
 長身の神田が足を使いながら右ストレートで試合をコントロールするかに見えたが、サウスポー永野がラウンド後半に踏み込んで放った左ストレートで神田がダウン。さらに左を追加されたところでストップとなった。永野は7勝5KO2敗。神田は6勝3KO2敗。

◇ミドル級4回戦
長濱陸(白井・具志堅S)[2-0(39-37×2、38-38)]ロックハート・ブランドンシェーン(森岡)
 体格で勝る長濱がプレッシャーをかけ、ブランドンシェーンがよく動きながら打ち終わりを狙った。長濱は最後までブランドンシェーンをつかまえられなかったが、前に出た姿勢が評価された。長濱は3勝1分。ブランドンシェーンは6勝4KO4敗。