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大沢宏晋「生き様見せる!」 11.5バルデスに挑戦

2016年10月27日 23時16分

 11月5日(日本時間6日)米ラスベガスのトーマス&マックセンターで20勝18KO無敗のWBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)に挑戦する同級2位、大沢宏晋(ロマンサジャパン)が27日、大阪府松原市のジムでスパーリング練習を打ちあげた。2ヶ月前から準備、160ラウンドのスパーリングをこなし、減量もあと2キロと順調な調整過程できており、「1ラウンドからフルファイトする」と気合いを込めた。

スパーを打ち上げやりきった表情の大沢

 夢舞台・ラスベガスでの大沢の世界初挑戦は、世界6階級王者マニー・パッキャオ(フィリピン)の復帰戦のアンダーカードに組まれた。デビュー12年目でビッグチャンスをつかんだ31歳は30勝19KO3敗4分け。2005年の西日本ライト級新人王。11年にOPBFフェザー級王座に就き、3度防衛を果たしが、12年12月、当時JBC非公認のWBO地域タイトルがかかった韓国での試合にノンタイトル戦と虚偽の報告して出場し、OPBFタイトルを剥奪され、JBCから1年間のライセンス停止処分を受けた。処分が明けた13年12月から7連続KO勝利。今年4月にはフィリピンでWBOアジアパシフィック王座を獲得している。

 この日は同門の10年西日本新人王、岡島広和と3ラウンド打ち合った。岡島がインファイトを挑むところに、強い左ボディフックから右のフック、ストレートとコンビネーションをたたき込み、好調な仕上がりぶりをみせた。「あと2キロと減量中のきつい段階で、これだけ動けたので、いい練習ができている実感はある」と大沢。指導する中島利光マネージャーも「調子はいい。見ての通り、練習では打ち込まれる場面もあるが、大沢は試合では集中できるタイプ。あとはリングに上がってどれだけ心が充実しているかだけ」と仕上がりに太鼓判を押した。

 大沢は30日に出発するが、試合当日にはフィアンセのアパレル販売員、桂亜久比(あくび)さん(24)を1000ドル(約10万5000円)のリングサイド席に招待する。1年間の停止処分中に知り合い、3年間の交際を続け、昨年のクリスマスイブには婚約指輪を渡している。「現役中は結婚しませんが、常に僕を叱咤激励してくれる大事な人です。もし、勝ったらリング上で号泣すると思います」と最愛の「アモーレ」の声援を背に戦う。

 福祉の訪問介護ヘルパーを続けながらつかんだ夢舞台。「世界で一番強いやつと殴り合えるのが一番わくわくしている」という大沢は「大手のジムではない人間がラスベガスで戦い、フィアンセも来てくれる。大沢の生き様を見てもらいたい」と人生最大のチャンスに命をかける気構えだ。

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