13日夜後楽園ホールの「ゴールデンチャイルドボクシング122」&「DANGAN208」のダブルメインとして行われたOPBFフライ級タイトルマッチはチャンピオン中山佳祐(ワタナベ)が1位挑戦者ジェイアール・ラクィネル(比)に9回2分1秒KO負け。タイトル2度目の防衛に失敗した。
指名挑戦者ラクィネルを迎えた中山。サウスポー対決は序盤からスピーディーなパンチの応酬となった。無敗のラクィネルは体のバネを生かして放つパンチが目を引き、ツニャカオ風の返しの右フックも脅威。対する中山は時おり左ストレートを返すものの、我慢の展開が続く。
4回を終えて3-0でリードしたのはラクィネル。5回の中山は左アッパーを浴びてダウンするなどさらに苦しくなる。しかし中山ここで退かず、6回からは右のボディフックで前へ。右のジャブを使いつつ、上下の打ち分けでコツコツと反撃。8回を終えてもなかなか点差は縮まらないが、終盤に望みを託す流れをつくった。
ところが9回、ロープを背にしたラクィネルの左カウンターで中山の動きが鈍る。チャンスとみたラクィネルは一転して攻め込み、右フックからのワンツーで中山を再び倒す。杉山主審が10カウントを数えるのと同時に、赤コーナーからタオルも投げ入れられた。
新チャンピオンのラクィネルは9勝6KO1分。2度目の防衛に失敗した中山は10勝4KO3敗2分となった。
◇ミドル級8回戦
細川チャーリー忍(金子)[TKO8回52秒]福山和徹(冷研鶴崎)
◇ヘビー級8回戦
カジョンサック・シットサイトーン(タイ)[3-0(76-75×3)]大和藤中(金子)
◇S・フライ級8回戦
藤井貴博(金子)[負傷判定6回57秒]寺田達弥(ロマンサJ)