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井上浩樹が新王者 細川バレンタインに手堅く勝つ

2019年4月6日 21時19分

 今年のチャンピオンカーニバル注目カード、日本S・ライト級タイトルマッチが6日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、挑戦者1位の井上浩樹(大橋)が王者の細川バレンタイン(角海老宝石)に3-0判定勝ち。デビューから無傷の13連勝(10KO)で新チャンピオンになった。細川は3度目の防衛に失敗した。

左から井上家の真吾トレーナー、尚弥、浩樹、拓真

 サウスポー井上と細川の身長差は14センチ。細川がフェイントをかけながらじわじわと前に出て、井上がこれを迎え撃つ展開は予想通り。井上は初回、ジャブとアッパーをカウンターで当てたが、その後は駆け引きの時間帯が長く、アクションの少ない展開となった。

 数は少ないもののジャブの精度で井上がアピールし、細川は前に出てガードの上からながらパワーパンチを打ち込んで客席をわかせる。5回終了時の採点は48-47×2で挑戦者がリードした。

井上(左)は後半、クリーンヒットを随所で決めた

 井上をつかまえたい細川だが、後半に入っても圧力をかけきれない。井上は7回にワンツー、左アッパー、8回にも左をヒット。そこからの追撃がないものの、ポイントを集めていった。

 細川は9、10回と攻め、井上も力強いパンチを打ち込み、ようやく試合が盛り上がって終了のゴングとなった。スコアは97-93、98-93、98-92。

 井上は13勝10KO。従兄弟の井上尚弥は「おめでとうと言いたいけど、ここというところでいけないところがあるので、一緒に練習していきたいと思います」。拓真は「早く3人で世界チャンピオンになれるように切磋琢磨しましょう」とあいさつした。細川は24勝11KO7敗3分。試合の模様は日テレジータスで9日22時から再放送。

井上浩樹の話「本当に勝てるのかという気持ちがあって、気が付いたら試合が始まって、気が付いたら獲ってました。もっと面白い試合をしたいですね、インパクトのある。ちょっと安全運転しちゃったかな」

細川バレンタインの話「相手は(慎重策だったが)手数を増やせば隙ができるから。そうなれば僕にとってよかったけど、そういう作戦だったと思う。一枚上でした。燃えつきようと思ってやったけど……やっぱり負けると悔しいです(涙)。これ以上にないぐらいやってきたから、僕のチームで……」

太尊は移籍初戦をワンパンチで決めて、試合後は涙

◇74.0キロ8回戦
太尊康輝(角海老宝石)[TKO2回1分17秒]チャイワット・ムアンポン(タイ)
 ジム移籍第1戦の元OPBFミドル級王者、長身サウスポーの太尊は1年4ヵ月ぶりの試合で慎重に立ち上がったが、2回にカウンターの左をドンピシャでヒット。ダウンしたムアンポンは立ち上がれなかった。

 リング上で涙の太尊は「またリングに立ててよかった。一からやり直すつもりで(大阪から東京に)来た。もう一度チャンピオンになります」。戦績は14勝12KO3敗2分。昨年6月、現日本王者の竹迫司登(ワールドS)戦に続いて日本で連敗のムアンポンは4勝2KO4敗。

アオキも左フック一発で試合を終わらせた

◇63.0キロ8回戦
アオキ・クリスチャーノ(角海老宝石)[TKO5回2分39秒]アンソニー・マーシャル(比)
 高いKO率を誇るフィリピン・ライト級8位のマーシャルは低いガードから先手を獲り、ワイルドなパンチを振るっていった。クリンチになるシーンが多いが、マーシャルはクリンチ際、離れ際にしつこくパンチを出した。

 体格もいいマーシャルの圧力に手を焼いていた日本S・ライト級4位、アオキは4回に左フックを効かせで山場を作ると、5回に左フック一発で試合を終わらせた。アオキは14勝9KO7敗2分。マーシャルは24勝22KO4敗1分。

◇日本ユースL・フライ級予選6回戦
佐藤剛(角海老宝石)[TKO2回2分38秒]富岡哲也(REBOOT)
※佐藤は4月11日に行われる芝力人(RK蒲田)vs佐宗緋月(T&T)の勝者と日本ユース同級決定戦を争う。

◇ウェルター級6回戦
重田裕紀(ワタナベ)[3-0(59-54、60-54、60-53)]高橋光政(角海老宝石)

◇ライト級6回戦
齊藤陽二(角海老宝石)[引き分け1-1(58-57、56-58、57-57)]石脇麻生(寝屋川石田)

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