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TJ・ドヘニー恐るべし 全勝ラミドを初回で粉砕 WBO-AP・S・バンタム級戦 

2023年10月31日 20時58分

 31日夜、後楽園ホールの「NTTドコモPresents Lemino BOXINGフェニックスバトル105」セミで行われたWBOアジアパシフィックS・バンタム級戦は、王者TJ・ドヘニー(アイルランド)がジャフェスリー・ラミド(米)に初回2分28秒TKO勝ち。強敵を撃退してタイトルの初防衛に成功した。

タイトルを守ったドヘニー

 予想優位の全勝ホープをベテランが粉砕した。それまで右リードを操るラミドに触れさせてもらえなかったドヘニーが、ツージャブから放った左オーバーハンド。モロに食らったラミドがそのままキャンバスに落下した。

 よく立ち上がって再開に応じたラミドだが、ドヘニーが左で追いかけまわす。エスケープしていたラミドが被弾すると染谷主審が試合終了を宣した。ドヘニーと同じサウスポーでスタートしたラミドはステップバックを交えて右を出し入れし、ドヘニーをさばいていたが最初に食らった一撃が命取りとなった。ドヘニーはこれを「狙い打ったものだ」と解説していた。

 してやったりのドヘニーは中嶋一輝(大橋)を倒して手にしたタイトルを防衛。同じ階級の世界チャンピオンたちへの挑戦を希望している。井上尚弥とも「ウォリアー対ウォリアー、きっと盛り上がる」と、チャレンジの意欲が十分ある。25勝19KO4敗。井上尚弥のスパーリングパートナーとしても知られるラミドの戦績は11勝4KO1敗。今年4月に韓国で岩佐亮佑を下したのに続く元世界王者撃破はならず。

加藤をダウンさせた小林

◇S・ウェルター級カーニバル挑戦者決定8回戦
小林柾貴(角海老宝石)[TKO3回2分59秒]加藤寿(熊谷コサカ)

 右へ右へと動くサウスポー加藤をじわりプレスし右を狙う小林。初回はうまく当てたが、手数が減った2回は加藤が外を取りながら左ストレート、右フックとサウスポーの定石通りの戦いでリズムをつかみかける。しかし3回、小林は返しの左フックを当てて加藤をダウン。小林は残り時間1分以上ラッシュし続け、ラウンド終了寸前の右でストップを呼び込んだ。
 日本1位の小林は9勝4KO2敗。現王者は出田裕一(三迫)。38歳のベテラン加藤は12勝8KO12敗2分。

◇S・ライト級6回戦
タク・ユン(韓国)[TKO6R1分16秒]木戸口謙辰(三迫)

◇フライ級6回戦
川村栞汰(KG大和)[TKO3R2分18秒]長谷川優太(熊谷コサカ)

◇S・フライ級6回戦
五十嵐春輝(湘南龍拳)[TKO3R終了]入稲福敬(ドリーム)

◇フライ級4回戦
堀江尭斗(FLARE山上)[TKO 1R2分8秒]水口滉太郎(大橋

観衆=956人

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