東洋太平洋ミドル級王者の竹迫司登が10月MVP、日本タイトル戦ドローの石井渡士也は敢闘賞
2023年11月9日 17時15分
2023年11月9日 10時44分
五輪金メダリストからプロに転じ、世界チャンピオンに輝いたボクサーがあまたいる。一方で、世界王座になかなか手の届かない“金の拳”も少なくない。地元ブラジルのリオデジャネイロ五輪ライト級で金メダルを獲得したロブソン・コンセイサンはそんな一人。今月16日、3度目の正直を目指してラスベガスT-モバイル・アリーナのリングに上がる。
金メダル獲得後にトップランクと契約、2016年にプロデビューしたコンセイサンは21年9月、WBC・S・フェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)に世界初挑戦して惜敗。ちょうど1年後の昨年9月、WBC&WBO王者シャクール・スティーブンソン(米)への挑戦も判定負けに終わった。
そして3度目のチャンスがWBO同級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)への挑戦だ。コンセイサンは「私は3度目のオリンピックで金メダルを獲得した。今回、3度目の挑戦で世界タイトルを獲得する。五輪金メダリストからプロの世界王者になったグループに仲間入りする」と意気込む。
五輪金メダリストからプロの世界王者といえば、モハメド・アリやシュガー・レイ・レナード、オスカー・デラホーヤ、村田諒太とスーパースターがズラリ。現役ではWBOフェザー級のロベイシー・ラミレス(キューバ=ロンドン、リオ金)、ヘビー級で3団体を統一するオレクサンドル・ウシク(ウクライナ=ロンドン金)が王者に君臨する。
逆に世界に届かなかった選手は、ライト級でホルヘ・リナレスらに挑戦したルーク・キャンベル(英=ロンドン金)、S・ライト級でテレンス・クロフォード(米)に敗れたフェリックス・ディアス(ドミニカ共和国=北京金)らの名前が上がる。日本のファンなら1964東京大会金メダルの桜井孝雄を思い出すことだろう。
リオ組ではS・ヘビー級金メダルのトニー・ヨカが母国フランスの期待を背負うが、連敗を喫して世界は見えてこない。厳しい戦いの中で、コンセイサンは“勝ち組”に入ることができるのか。ナバレッテとの一戦は現時点で10-1(英ブックメーカー、ウィリアムヒル)と大きく不利を予想されている。金メダリストの奮起が期待される。Photo by SUMIO YAMADA
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