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WBC指名挑戦者確認 日本人チャンピオン井上尚弥、寺地拳四朗、重岡優大の今後は?

2023年11月20日 10時34分

 WBCはウズベキスタンで開催中の年次総会で各階級の指名挑戦者について話し合った。統一戦が認められた場合など指名試合が即実現しないケースもあるが、主な階級をチェックしてみよう。

左から寺地拳四朗、井上尚弥、重岡優大

 S・バンタム級はWBC&WBO王者の井上尚弥(大橋)とWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)と12月26日、東京・有明アリーナで4団体統一戦を行う。2月に指名挑戦者決定戦に勝利した元2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ)が「この試合の勝者と戦う」と確認した。

 統一戦を希望しているWBA&WBC王者、寺地拳四朗(BMB)のL・フライ級は「拳四朗と戦う最有力候補を見つけるトーナメントが提案されている」と表現、現時点で対戦義務を課さなかった。重岡優大(ワタナベ)が王座に就くミニマム級は、1位ルイス・カスティージョ・ソト(メキシコ)と2位アレックス・ウィン・ウッド(豪)が対戦すると報告した。

 ヘビー級は王者タイソン・フューリー(英)が3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と2月17日、サウジアラビアで4団体統一戦を行う。こちらは1位デオンテイ・ワイルダー(米)と2位アンソニー・ジョシュア(英)が12月23日に試合を控えており、その結果を待つことになる。

 WBCの独自階級、ブリッジャー級は王者ルーカサシュ・ロゼンスキー(ポーランド)がバドゥ・ジャック(スウェーデン)と対戦すると報告。ジャックは2月にクルーザー級王者になったばかり。4階級制覇を狙う。

 サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が4団体統一王者に君臨するS・ミドル級は、暫定王者デビッド・ベナビデス(米)が元ミドル級王者デメトゥリアス・アンドラーデ(米)と今月25日に対戦。この試合の勝者が「次はカネロ」とした。

 S・ウェルター級は2位セルヒイ・ボハチュク(ウクライナ)と5位セバスチャン・フンドラ(米)による暫定王座決定戦を承認。1位チャールズ・コンウェル(米)は最終挑戦者決定戦で最上位者と戦う。4団体統一王者だったジャーメル・チャーロ(米)はWBO王座をはく奪されたが、WBCにその動きはない。なお、現ランキングで暫定王者となっているブライアン・メンドサ(米)は先月、WBO王者ティム・チュー(豪)に挑戦して敗れた。

 チャーロと同じように保持する4つの王座からIBF王座をはく奪されたウェルター級のテレンス・クロフォード(米)は「変化なし」で王座をキープ。指名試合には触れず、10月に暫定王座に就いたマリオ・バリオス(米)が防衛戦を行うかを確認するとした。

 S・ライト級は王者レジス・プログレイス(米)が12月9日、元ライト級統一王者デビン・ヘイニー(米)と対戦する。この試合の勝者が1位サンドル・マルティン(スペイン)と「戦うことになる」とした。

 フェザー級は王者にレイ・バルガス(メキシコ)、暫定王者にブランドン・フィゲロア(米)が付き、先日の挑戦者決定戦でニック・ボール(英)がアイザック・ドグボエ(ガーナ)に勝利したが、ホームページ上では触れられていない。

 バンタム級は王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)が1位ビンセント・アストロラビオ(比)と指名防衛戦を行う。

 フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が王座に君臨するS・フライ級は、エストラーダが統一戦を模索している事情もあってか、「現時点で指名試合の義務はない」とされたが、直後にカルロス・クアドラス(メキシコ)が暫定王座を獲得しており、今後の判断が待たれる。

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