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2023日本人出場の世界タイトルマッチ振り返り 歴史的偉業、衝撃KO、世界王座奪取

2023年12月31日 12時58分

 2023年もいよいよ井岡一翔(志成)の世界タイトルマッチで幕を閉じる。ここで今年1年、日本人男子選手が出場した世界タイトルマッチを振り返ってみたい。

今年もモンスターだった井上

 今年は何と言っても井上尚弥(大橋)がS・バンタム級に進出、いきなり4階級制覇を達成し、今月26日には4団体統一を成し遂げて度肝を抜いた。

 L・フライ級2団体統一王者の寺地拳四朗(BMB)はエキサイティングなファイトで相変わらずの強さを発揮し、中谷潤人(M.T)は2階級制覇を達成。円熟の井岡は世界タイトル返上、返り咲きという離れ業を演じて大みそかの試合を迎える。

 新チャンピオンはバンタム級の井上拓真(大橋)とミニマム級の重岡優大&銀次朗の兄弟(ともにワタナベ)だ。

 年間表彰選手は来年1月に選考会が開かれ、2月に発表される(表彰対象は世界戦に限ったものではない)。はたしてMVP、技能賞、殊勲賞の三賞、努力・敢闘賞、KO賞、新鋭賞にはだれが選ばれ、年間最高試合賞はどの試合になるのか。世界タイトルマッチ一覧を参照に、試合を思い出しながら考えてみたい。

◇2023男子日本人選手出場 世界タイトルマッチ一覧
■1.6 エディオンアリーナ大阪
①IBFミニマム級タイトルマッチ
王者 ダニエル・バジャダレス(メキシコ)[無効試合]挑戦者 重岡銀次朗(ワタナベ)

②WBOミニマム級タイトルマッチ
挑戦者 メルビン・ジェルサレム(比)[TKO2回1分4秒]王者 谷口将隆(ワタナベ)

■4.8 東京・有明アリーナ
③WBAバンタム級王者決定戦
井上拓真(大橋)[3-0判定]リボリオ・ソリス(ベネズエラ)

④WBA&WBC・L・フライ級タイトルマッチ
王者 寺地拳四朗(BMB)[TKO9回58秒]挑戦者 アンソニー・オラスクアガ(米)

■4.16 東京・代々木第二体育館
⑤IBFミニマム級暫定王座決定戦
重岡銀次朗(ワタナベ)[TKO9回2分55秒]レネ・マーク・クアルト(比)

⑥WBCミニマム級暫定王座決定戦
重岡優大(ワタナベ)[KO7回25秒]ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)

■5.20 米ラスベガス・MGMグランド
⑦WBO・S・フライ級王座決定戦
中谷潤人(M.T)[KO12回2分42秒]アンドリュー・モロニー(豪)

■6.28 タイ・ラヨーン
⑧WBCミニマム級タイトルマッチ
王者 パンヤ・ブラダプスリ(タイ)[TKO8回2分11秒]挑戦者 田中教仁(三迫)

WBA王座についた井岡

■6.24 東京・大田区総合体育館
⑨WBA・S・フライ級タイトルマッチ
挑戦者 井岡一翔(志成)[3-0判定]王者 ジョシュア・フランコ(米)

■7.25 東京・有明アリーナ
⑩WBC&WBO・S・バンタム級タイトルマッチ
挑戦者 井上尚弥(大橋)[TKO8回1分14秒]王者 スティーブン・フルトン(米)

⑪WBOフェザー級タイトルマッチ
王者 ロベイシー・ラミレス(キューバ)[TKO5回1分8秒]挑戦者 清水聡(大橋)

■9.18 東京・有明アリーナ
⑫WBO・S・フライ級タイトルマッチ
王者中谷潤人(M.T)[3-0判定]挑戦者アルジ・コルテス(メキシコ)

⑬WBA&WBC・L・フライ級タイトルマッチ
王者 寺地拳四朗(BMB)[TKO9回2分19秒]挑戦者 ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)

寺地は今年も盤石だった

■10.7 東京・大田区総合体育館
⑭IBFミニマム級王座統一戦
暫定王者 重岡銀次朗(ワタナベ)[TKO5回2分15秒]正規王者 ダニエル・バジャダレス(メキシコ)

⑮WBCミニマム級王座統一戦
暫定王者重岡優大(ワタナベ)[3-0判定]正規王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)

■12.26 東京・有明アリーナ
⑯S・バンタム級4団体統一戦
WBC&WBO王者 井上尚弥(大橋)[KO10回1分2秒]WBA&IBF王者 マーロン・タパレス(比)

■12.31 東京・大田区総合体育館
⑰WBA・S・フライ級タイトルマッチ
王者 井岡一翔(志成)[?]挑戦者 ホスベル・ペレス(ベネズエラ)

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