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仲間新会長が会見 日本ボクシング連盟 4項目の運営方針を表明

2024年7月1日 9時39分

 公益社団法人日本ボクシング連盟の新会長に就任した仲間達也氏(43歳)が30日都内で記者会見を開き、今後の運営方針等を明らかにした。

この日の会見に出席した仲間会長(中)と井崎洋志(右)、杉崎正明の両副会長 

 日本ボクシング連盟は先週23日に総会を開き、“山根騒動”の後で会長を務めてきた内田貞信氏が3期6年の任期を満了して退任。これを受けて内田会長の下で専務理事を2期務めてきた仲間氏を14代目の会長として選出したもの。

 仲間氏は、基本的に自らも関わった内田体制の路線を継承していくというが、記者会見の冒頭のあいさつでは次のような4項目の運営方針を明らかにしている。①マスボクシングを軸にした普及活動の推進 ②女子競技者の増加 ③責任を明確化した強化体制の構築 ④オリンピック競技であり続けるための国際社会への貢献

 アマチュアボクシングでは、競技人口を増やし普及に繋げるのが長年の懸案であり、そのためにも①②の必要性を強調している。

 また④については、オリンピックを主催するIOC(国際五輪委員会)と日本連盟の現在の上部団体であるIBA(国際ボクシング協会)が対立する中で、日本連盟が今後難しい選択を迫られることになるのは必至。IOCはすでにIBAの五輪大会への関与を認めていないが、2028年のロサンゼルス大会では、ボクシング競技を実施したとしてもIBA加盟国の参加を認めないとしている。

その場合はIBAを脱退して五輪の地位を守るために設立されたた新団体WB(ワールドボクシング)に加わることになるのか。仲間会長は情報を収集して検討するというが、その上で「すべてのボクサー、ファン、関係者のために最良の選択をする」と語っている。 

 近づくパリ五輪は、ボクシングは岡澤セオンと原田周大の2人のみの参加となってしまったが、それでも世界選手権で優勝した岡澤と心境著しい原田の実績を念頭に「金も含めてメダルを狙える」と仲間会長は期待している。応援も兼ねてパリ五輪を視察するという。 

 仲間氏は沖縄県出身でボクサーとして現役時代(高校)は九州大会優勝の経験を持つ。宮崎大学医学部卒業後は医業の道を歩み、現在は東京ベイ浦安市川医療センターで循環器内科部長を務める。

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