エスピノサ、WBOフェザー級王座V2 ラミレス突然のノー・マス
2024年12月8日 17時03分
2024年12月8日 9時00分
現地時間7日、ブルガリアの首都、ソフィアのアレナ・ソフィアにてWBA世界ヘビー級タイトルマッチが行われ、レギュラーチャンピオンのマフムード・チャー(ドイツ/255.8ポンド)が同級10位のクブラト・プレフ(ブルガリア/257.5ポンド)に12回判定負け、王座が交代した。スコアは117-111が2者に116-112の3-0。
禁止薬物摂取疑惑、WBAとの裁判などリング外でのニュースばかりのうえ、防衛戦を行わないのになぜか剥奪されず王者に居座るチャー。今回は22年12月、ヌリ・セフェリ(アルバニア)とのノンタイトル戦以来の実戦。約1万5千人収容のアウェーのリングだった。
両者はほぼ同じ上背。プレフがジャブを突き、王者はガードを固めて前進しボディーを中心に攻めかかる。プレフはジャブを潜られるとチャーを抱え込み、揉み合いとなるなど、序盤からクリンチの多い展開となった。
近い距離でボディーから活路を見出そうとするチャーとジャブ、ワンツーの距離で戦いたいプレフによるせめぎ合いで中盤へ。6ラウンド、大歓声が後押しするプレフが手数で差をつけると、チャーは左眉から微量の出血。チャーはいいボディーを打ち込むものの、ジャブなどの手数でプレフが優勢と映る僅差のラウンドが続いた。
両者疲労の色濃く見え始めた9ラウンドには、レフェリーから注意が入った。クリンチが多すぎるというのだ。終盤に入るとさらにクリンチの時間が増え、決定的な場面のない中、左目尻から出血を始めたプレフのコツコツとしたパンチがポイントを集めていく。
最終回、プレフにローブローの注意が入り、チャーはのっしのっしと前に出るものの疲労とクリンチにも阻まれ手数が増えず、ゴングを聞いている。14年11月のウラジミール・クリチコ戦(ウクライナ/5回KO負け)、20年12月のアンソニー・ジョシュア戦(英国/9回KO負け)に次ぐ世界挑戦で三度目の正直を果たした43歳のプレフは32勝14KO3敗。オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)あるいはタイソン・フューリー(英国)らとの統一戦はあるのか? 一方、40歳のチャーは34勝20KO5敗。17年11月にWBA王座を獲得しながら不活発を理由に休養王者へ降格した後に王座剥奪、WBAとの裁判で和解し王座復帰など紆余曲折のすえ王座陥落となった。
セミファイナルには19年エカテリンブルク世界選手権ミドル級金メダリストで21年に開催された東京五輪でもミドル級銅メダリストに輝いたグレブ・バクシ(ロシア/158.5ポンド)が空位のWBAインターコンチネンタル・ミドル級王座決定戦に出場。元WBOラテン・ミドル級王者で現在はWBO同級12位のファン・タボルダ(アルゼンチン/160ポンド)に7ラウンド2分10秒TKO勝ちした。
バクシがやや左手を下げた構えからシャープな左でプレスをかけると、タボルダは早くも圧され気味になる。数秒の短いものながらスイッチも見せるバクシが2ラウンドには右フックを好打、流れを引き寄せた。
試すように少しずつサウスポーへスイッチする時間を増やすバクシのペースで中盤へ。タボルダも柔軟な体躯とフットワークを駆使し決定打を外しながら対抗、世界ランカーの粘りを見せる。バクシのフルマークと見える展開だったが、6ラウンド終盤に左目を気にする素振りを見せたタボルダのセコンドが7ラウンド2分過ぎ、やや唐突にエプロンに上がってタオルを振り、棄権の意思表示を示した。29歳のバクシは5戦全勝3KO、プロで初のベルトを手にした。敗れた31歳のタボルダは20勝11KO2敗1分。
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