明日29日と30日の連日にわたって行われる世界戦興行「3150 LUSH BOM vol.4,5」の初日の試合の前日計量が28日午後名古屋市内のホテルで行われた。29日のメインカード、ⅠＢＦ世界フライ級チャンピオンのアンヘル・アヤラ（メキシコ）と挑戦者でＩＢＦ世界ライトフライ級王者矢吹正道（LUSH緑）が関係者立ち合いのもとハカリに乗り、ともにリミット内の体重を計測して試合前の最終難関を突破した。

　アヤラは50・８キロのリミットを６百グラム下回る50・２キロ、矢吹はリミットちょうどの50・８キロだった。

　計量後王者アヤラは「メキシコのアステカ戦士として、魂が震えるような試合をする。カマレオン（スペイン語でカメレオン）のように矢吹を幻惑して絶対に勝つ」と余裕のコメント。

　一方の矢吹は「２階級制覇はあまり意識していない」とし、フライ級に上げたことで楽になったかとの質問には「ライトフライよりは全然元気ですが、きついのはきつい。（調子がいいかは）リングに上がってみないと分からない」と慎重だった。しかしアヤラの印象を聞かれると、「いい選手だし、いい人。でも試合は別。明日はしっかり勝ち切ります」ときっぱり必勝宣言した。　

　なおこの日のセミで予定されている東洋太平洋スーパーフライ級タイトル戦の計量も行われ、王者ジーメル・マグラモ（フィリピン）が52キロ、挑戦者でプロ３戦目で初のタイトルを狙う横山葵海（ワタナベ）はリミットの52・１キロだった。　

　試合の模様は明日13時からＡＢＥМＡで無料配信される。