畑中建人の再起戦をメインにした畑中ジムの興行には中部リングの若手ホープたちが続々登場。セミのＳ・フライ級８回戦では日本８位の犬塚音也（松田）がソンウェイ（中国）との不敗同士の対決に臨み、２－０判定勝ち。ガードの堅いソンを圧倒することはできなかったが、イーブンの採点は意外。

　犬塚（22歳）はこれで１引き分けをはさんで10連勝（ＫＯ）をマークした。試合後のリング上のインタビューで、対戦したい相手として唯一引き分けている藤野零大（カシミ）の名を上げた。敗れたソン（22歳）は６勝４ＫＯ１敗。

　日本フライ級５位の坂井涼（畑中）はタイトル戦歴もある中山祐太（一力）に攻撃的に試合を進めるものの、なかなか崩し切れない。互いにボディーをよく攻めたが、４回に坂井がボディーを効かせると一気にロープに詰めて連打し、主審のレフェリー・ストップを呼び込んだ。坂井（22歳）はこれで９勝５ＫＯ１敗。中山（29歳）は８勝ＫＯ８敗３分。

　日本Ｓ・バンタム級11位（日本ユース王者）のサウスポー武藤涼太（松田）は長谷川烈（ＫＧ大和）の変則戦法にやや手を焼かされたが、３－０判定勝ち。スコアは78－74（２人）と79－73だった。武藤（20歳）はこれで８勝５ＫＯ１敗１分。長谷川（28歳）は８勝３ＫＯで３敗目。